Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
教育学演習B 岡田 守弘
選択  2単位
【教育】 10-1-1330-1792-02

1. 授業の内容(Course Description)
 受講者が、教育心理学あるいは学校心理学の諸領域について、自らの課題意識や興味・関心に従ってテーマを設定し、学術誌に掲載されている優れた論文を手本とした追試あるいは発展を行うことによって、具体的な研究方法・手続き、まとめ方を学ぶことを目的とします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 受講者が、学術誌に掲載されている教育心理学や学校心理学をはじめとする教育科学の諸領域に関わる優れた研究論文を手本として、追試あるいは発展するために、実験や調査や観察あるいは実践研究の研究計画を立案・実施し、結果を分析し、資料に基づいて考察する過程を習得すること、さらには、統計解析ソフトSPSSが駆使できることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業出席と追試・発展の実際、結果の発表と討論への参加、レポートの成績を総合して評価します。なお、1/3以上欠席の場合は、不合格とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 学会誌に掲載されている論文などをテキストとしますので、参考図書として次の書籍を掲げておきます。
  日本教育心理学会 編『教育心理学ハンドブック』(有斐閣)
  石隈利紀      『学校心理学』(誠信書房)
  服部 環・海保博之 『Q&A心理データ解析』(福村出版)
  小塩慎司・西口利文 『質問紙調査の手順』(ナカニシヤ出版)
  小塩慎司・西口利文 『データ解析の方法』(ナカニシヤ出版)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 心理学概論、教育心理学、教育心理学研究法Ⅰ・Ⅱ、学校カウンセリング等の関連科目を履修(あるいは履修中)していることを前提として、受講者が教育学演習Aにおいて講読し紹介発表した教育心理学・学校心理学に関わる学術論文の追試・発展を行い、その結果を報告・討論しますので積極的な参加が必要条件となります
 なお、教育学演習A(岡田担当)の延長として教育学演習B(岡田担当)を展開しますので、教育学演習A・B(いずれも岡田担当)を通年で履修してください。
 平成21年度受講生が実践した課題は、①「中学生の教師に対する信頼感と過去の教師との関わり経験との関連」、②「過激な冗談の親和的意図が伝わるという期待の形成プロセスの検討」、③「摂食障害傾向女子高校生の日常生活および身体に関する評価」、④「青年期女子におけるダイエッターの食行動と生活習慣との関連」、⑤「自ら進んで自己開示する場合と尋ねられて自己開示する場合の相違」の各学術論文研究の追試でした。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 追試あるいは発展のための研究計画書提出
【第3回】
 追試あるいは発展のためのツールと報告の仕方
【第4回】
 量的分析(データ解析・尺度構成・検定・推論)
【第5回】
 質的分析(面接法、記録収集、分析単位、関連図)
【第6回】
 追試あるいは発展の実際とレジメの作成(1)
【第7回】
 追試あるいは発展の実際とレジメの作成(2)
【第8回】
 追試あるいは発展の実際とレジメの作成(3)
【第9回】
 追試あるいは展開の研究・実践結果の発表と討論(1)
【第10回】
 追試あるいは展開の研究・実践結果の発表と討論(2)
【第11回】
 追試あるいは展開の研究・実践結果の発表と討論(3)
【第12回】
 追試あるいは展開の研究・実践結果の発表と討論(4)
【第13回】
 追試あるいは展開の研究・実践結果の発表と討論(5)
【第14回】
 教育心理学・学校心理学の効用と課題・限界
【第15回】
 まとめ