Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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日本史概説 I 深谷 幸治
必修  2単位
【史】 10-1-1340-1602-05

1. 授業の内容(Course Description)
 新1年生の学生諸氏が、高校までの歴史学習で習得した知識は、大学史学科での本格的な歴史学学習のための基礎である。その基礎知識を前提として、この日本史概説Ⅰの授業では、日本史全体に及ぶ通史的知識・教養をさらに深めていくことをその目的とする。しかしそれはテキストに沿って、網羅的な講義を行っていくという意味ではない。この講義では、各時代・時期ごとの注目すべき事象・事件・人物や社会背景などにつき、近年の歴史学的な成果を取り入れながら、重点を絞ったテーマ性のある内容を持つ「概説」を話していきたい。
 前期のこの概説Ⅰでは、歴史時代以前の縄文・弥生時代の社会生活の様子から語り始め、それに続く古代・中世の諸事象に関して説明をしていくこととする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 上記の内容・方法により、新1年生諸氏の日本史各時代の所事象に対する理解度を深め、また歴史学的な思考法・説明法に慣れてもらうことを目標とする。またそれらが、特に次年度以降の学生諸氏の選択する各分野における、演習などの発展的学習の基礎を作るものとなることを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席を毎回取り、さらに前期授業時間の最後に実施する試験の解答内容と、その両者を勘案して成績を評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『概論 日本歴史』(佐々木潤之介ら編、吉川弘文館)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 大学史学科での日本史学習のための基礎的な知識・教養、また思考法や視点を得るための講義であるから、必ず毎回出席すること。また以下の授業計画はあくまで予定であり、講義の進行程度によって変更されることもあるので、承知しておいていただきたい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス。講義方針やテキストの説明、また参考にすべき日本史文献の紹介などを行う。
【第2回】
 縄文・弥生時代の社会生活に関する講義。
【第3回】~【第7回】
 古代に関する諸テーマの講義。邪馬台国問題・日本神話・聖徳太子・摂関政治などを予定。
【第8回】~【第14回】
 中世に関する諸テーマの講義。武士の登場・モンゴル戦争・南北朝内乱・応仁の乱などを予定。
【第15回】
 全体のまとめと前期試験。