Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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日本史籍講読7B- I 小山 俊樹
選択必修  2単位
【史】 10-1-1340-2706-07

1. 授業の内容(Course Description)
 近代日本における急進的自由主義の旗手『東洋経済新報』の主筆であった石橋湛山。戦後、政治家に転身した石橋は、およそ10年の苦闘の末に総理大臣の座を手中にしますが、わずか2か月で病に倒れ、石橋内閣は幻のものとなります。
 本授業では、石橋自身が書き残した「日記」を参加者全員で講読することで、戦後10年の歴史についての理解を深めつつ、近現代刊行史料の読解・利用の方法を学びます。「日本史籍講読7B-I」では、昭和20~26年分の読解を予定しています。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ①近現代日本の政治家が書いた「日記」を活字で読み、その文意を理解すること。
 ②「日記」に書かれた登場人物や事件などを、調べる能力を身につけること。
 ③他の史料などをもとに、「日記」の記述を検証できるようになること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎回の出席と、授業での報告を重視します。
 また最終回にテストを行い、総合的に評価を行います。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 (テキスト)
 『石橋湛山日記』石橋湛一・伊藤隆編、みすず書房、2001年
 (参考文献)
 『湛山回想』石橋湛山、岩波文庫、1985年
 『石橋湛山 リベラリストの真髄』増田弘、中公新書、1995年
 そのほか、授業中に適宜指示します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業への参加および報告を重視するので、可能なかぎり出席をすること。テキストは事前に配布するので、報告者はもちろん、それ以外の参加者も事前に予習をした上で、授業内での積極的な発言を求めます。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス・『日記』上巻の概略と授業の進め方について
【第2回】 
 昭和20年① 東洋経済新報社社長時代Ⅰ
【第3回】
 昭和20年② 東洋経済新報社社長時代Ⅱ
【第4回】
 昭和21年① 東洋経済新報社社長時代Ⅲ
【第5回】
 昭和21年② 第一次吉田内閣大蔵大臣時代Ⅰ
【第6回】
 昭和22年① 第一次吉田内閣大蔵大臣時代Ⅱ
【第7回】
 前半のまとめ
【第8回】
 昭和22年② 政界追放時代Ⅰ
【第9回】
 昭和23年① 政界追放時代Ⅱ
【第10回】
 昭和23年② 政界追放時代Ⅲ
【第11回】
 昭和24年 政界追放時代Ⅳ
【第12回】
 昭和25年① 政界追放時代Ⅴ
【第13回】
 昭和25年② 政界追放時代Ⅵ
【第14回】
 昭和26年① 政界追放時代Ⅶ
【第15回】
 後半のまとめ・最終回テスト