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授業の内容(Course Description) |
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近代日本における急進的自由主義の旗手『東洋経済新報』の主筆であった石橋湛山。戦後、政治家に転身した石橋は、およそ10年の苦闘の末に総理大臣の座を手中にしますが、わずか2か月で病に倒れ、石橋内閣は幻のものとなります。 本授業では、石橋自身が書き残した「日記」を参加者全員で講読することで、戦後10年の歴史についての理解を深めつつ、近現代刊行史料の読解・利用の方法を学びます。「日本史籍講読7B-I」では、昭和20~26年分の読解を予定しています。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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①近現代日本の政治家が書いた「日記」を活字で読み、その文意を理解すること。 ②「日記」に書かれた登場人物や事件などを、調べる能力を身につけること。 ③他の史料などをもとに、「日記」の記述を検証できるようになること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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毎回の出席と、授業での報告を重視します。 また最終回にテストを行い、総合的に評価を行います。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(テキスト) 『石橋湛山日記』石橋湛一・伊藤隆編、みすず書房、2001年 (参考文献) 『湛山回想』石橋湛山、岩波文庫、1985年 『石橋湛山 リベラリストの真髄』増田弘、中公新書、1995年 そのほか、授業中に適宜指示します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業への参加および報告を重視するので、可能なかぎり出席をすること。テキストは事前に配布するので、報告者はもちろん、それ以外の参加者も事前に予習をした上で、授業内での積極的な発言を求めます。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス・『日記』上巻の概略と授業の進め方について 【第2回】 昭和20年① 東洋経済新報社社長時代Ⅰ 【第3回】 昭和20年② 東洋経済新報社社長時代Ⅱ 【第4回】 昭和21年① 東洋経済新報社社長時代Ⅲ 【第5回】 昭和21年② 第一次吉田内閣大蔵大臣時代Ⅰ 【第6回】 昭和22年① 第一次吉田内閣大蔵大臣時代Ⅱ 【第7回】 前半のまとめ 【第8回】 昭和22年② 政界追放時代Ⅰ 【第9回】 昭和23年① 政界追放時代Ⅱ 【第10回】 昭和23年② 政界追放時代Ⅲ 【第11回】 昭和24年 政界追放時代Ⅳ 【第12回】 昭和25年① 政界追放時代Ⅴ 【第13回】 昭和25年② 政界追放時代Ⅵ 【第14回】 昭和26年① 政界追放時代Ⅶ 【第15回】 後半のまとめ・最終回テスト
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