Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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産業労働心理学 南  隆男
選択  2単位
【心理】 10-1-1360-1871-03

1. 授業の内容(Course Description)
 「ニート」という言葉を聞いたことがありますか? 「パラサイト・シングル」という言葉はどうですか? あるいは、「ヒモ」なんて言葉は? あるいは、「色男、金と力はなかりけり」との諺は?
 この授業では、「われわれが『働き』ながら『生きてゆく』こととの接点での心理学」を講義します。しかし、私自身もそうだったですが、“アルバイト”の経験はあっても“社会人”ではない学生の身には、授業の内容に「実感」を持つことが容易ではないと思われます。
 で、講義の内容に合わせて、「映画」また「ドキュメンタリー(フィルム)」をも供覧/上映していきます。このため、授業の終了が(5限内に終れず)6限メへと食い込むことも応々でしょう。このことを十分に了解/了承されたうえで、『それでも不都合なし!』との諸君の履修をお願いしました!!
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「万国の労働者よ、団結せよっ!」との古典的なスローガンがありますが、「働く」ってそもそもどういうことなんでしょう? そのことに「心理学」がどのように関係し関与してきたんでしょう? これらのことを「実感する」こと(よーくワカルこと!)が本授業の到達目標です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 講義の“区切り”ごとに、履修されている学生諸君が自らの“理解情況”を確認/総括すべくの「小レポート」を課します。4回ほどを予定していますが、この「小レポート」に1回でも未提出/欠落があった場合は評価が入りません。このことも了解/了承のうえ、履修を決定下さい。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 その都度、授業の進展に合わせて、関連の参考図書・資料を紹介・案内します。入手が難しいものはコピーを配布するはずです(コピー代などの実費をいただくかもしれません)。とりあえずは、①南 隆男ほか『組織・職務と人間行動-効率と人間尊重との調和 ― 』(ぎょうせい)と②宗方比佐子ほか『キャリア発達の心理学-仕事・組織・生涯発達-』(川島書店)の二書を紹介しておきます。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本授業科目は、秋期開講の「組織心理学」を履修することの“前提条件科目”となっています。つまり、「産業労働心理学」の単位を取得していない諸君は、「組織心理学」を履修することができません。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 “予定”では、以下のように計画していますが、履修された学生諸君の実情と興味・関心によっては、変わる/変えることもあります。ちなみに、以下は、あくまでも“目安”です。
【第1回】
 産業労働心理学の「産業」って?
【第2回】
 産業労働心理学の「労働」って?
【第3回】
 産業労働場面の現代的局面①
【第4回】
 産業労働場面の現代的局面②
【第5回】
 男性・女性・性別役割分業
【第6回】
 働くことへの/働くことからの満足
【第7回】
 働くことでの/働くことからのストレス
【第8回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達①
【第9回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達②
【第10回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達③
【第11回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達④
【第12回】
 ワーク・ライフ・バランス
【第13回】
 転職と失業
【第14回】
 労働「組合」って?
【第15回】
 われわれの「働く」ことの未来