Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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比較教育論 I 土持 ゲーリー 法一
選択  2単位
【教育】 10-1-1500-2740-01

1. 授業の内容(Course Description)
 比較教育学とはどのような学問か。これは、教育学の一分野でグローバルな現代社会における重要な学問領域の一つである。どのような学問であっても、科学的に裏づけられたものでなければならない。学問で重要なことは、どのような方法論にもとづいた研究であるかということである。「比較教育学」とは、その名の通り、比較という方法論にもとづいた学問である。比較教育学では、外国との比較を中心に行うところから、「比較・国際教育学」と呼ぶこともある。
 この授業では、世界の学校を比較教育文化論の視点に立って、日本との比較を通して、それぞれの国の教育の特徴およびその歴史的背景について考える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 世界の学校の教育と文化を比較することで、日本の教育事情についての理解を深めることができる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験(70%)と授業への参加度(30%)によって総合的に評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは用いない。参考文献として、二宮皓編著『世界の学校~比較教育文化論の視点にたって』(福村出版、1995年)や麻生誠・潮木守一『ヨーロッパ・アメリカ・日本の教育風土』(有斐閣、1990年)がある。その他、授業の中で随時紹介・指示する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 世界の学校事情に関心のある学生の受講を希望する。比較教育論Ⅱでは諸外国の教育制度から日常の学校風景を取り上げる。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション:「世界の個性化教育を見るー大宅映子の最新教育リポート」と討論
【第2回】
 比較教育学とは何か。比較教育学の特徴
【第3回】
 比較教育学の方法論について
【第4回】
 半日制の学校~ドイツ
【第5回】
 変革のうねりのなかの学校~ロシア
【第6回】
 課外活動を楽しむ学校~イギリス
【第7回】
 多様のなかの平等を模索する学校~アメリカ
【第8回】
 「シリーズ世界の先生~アメリカ編」と討論
【第9回】
 木陰の学校~インド
【第10回】
 揺れる社会主義大国の学校~中国
【第11回】
 アジアの優等生の学校~シンガポール
【第12回】
 心の教育を重んじる国の学校~タイ
【第13回】
 「先生様」の国の学校~韓国
【第14回】
 世界から注目される学校~日本
【第15回】
 まとめ「日本の学校教育」(英語)と討論