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授業の内容(Course Description) |
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企業戦略論IIでは、実用的な種々の戦略策定フレームワークを学習することで、企業戦略論 I で学んだ分析的な企業戦略論と合わせ、企業の競争戦略展開について、更に理解を深めて欲しいと考えています。 企業戦略を展開するということは、将来のある時点での明確な到達目標(どのような競争相手とどのように戦うか、また、利益率、成長率、マーケットシェア、ブランドイメージ、社会的責任などの具体的な事業目標)を達成可能にするということにほかなりません。そしてこの戦略実行の成功には、企業の内部要素、即ち、経営資源、組織風土といったものが大きくかかわります。更に、誰といえども将来を100%見通すことはできないわけですから、通常この戦略展開には、素早くそして木目細かな修正が必要となります。したがって、現実の競争戦略は、戦略策定者の分析能力だけで完全なものとすることはできず、その展開の過程で自発的な組織の総力によって補完されることが競争優位の鍵となります。このような企業戦略策定時点で予測できなかったことへの対応など、戦略実行に当たっての企業内部要因との適性の観点から「よい戦略策定プロセスとはなにか」、そして「よい企業風土とはなにか」を学んでください。 ケース・スタディを通して具体的な理解ができるよう心掛けますが、例年企業戦略 Ⅱから履修する学生も多いことから、企業戦略Ⅰで学んだ 企業戦略の重要な基本的知識やキーワードは繰り返し学んで頂きます。 企業戦略Ⅰ、Ⅱを通して、企業戦略という概念を理解し、今後社会人としてスタートするにあたって重要なビジネス素養としていただきたいと考えます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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・企業戦略の概念と必要性の理解 ・競争戦略論の基本フレームワークの理解 ・企業活動に関する基本的知識の修得 ・企業戦略策定プロセスの理解
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験又はレポート:50%(試験はノート、配布資料持込可) 出席状況 :50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:指定テキストなどの教材は使用せず、必要に応じて適宜プリントを配布。 『競争の戦略』マイケル・ポーター/ ダイヤモンド社 『経営戦略の論理』第3版 伊丹 敬之/ 日本経済新聞社 『MBA経営戦略』相葉 宏二/ ダイヤモンド社
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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数多く出席し、講義を通し企業戦略の概念と専門知識に馴染むこと メディアの企業関連情報に関心を持ち、講義内容との関連に着目すること 自己の今後の行動計画も含め、戦略的思考を応用できるよう心掛けること
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション−1 自己紹介 企業戦略Ⅰおさらい / 春季レポート 講評 【第2回】 イントロダクションー2 企業戦略は何故必要か 競争戦略とは、ポーターの戦略の車輪、 ほか 【第3回】 イントロダクションー3 企業戦略策定のプロセス 戦略的適合性/ポーターの3原則/PDCA/システム優位 【第4回】 企業戦略策定の為のフレームワーク ビジネスシステム戦略/ビジネスモデルの再構築、SCM/VCM... 【第5回】 企業戦略策定の為のフレームワーク ポーターの「5つの力」機会と脅威の分析 【第6回】 企業戦略策定の為のフレームワーク 業界に掛かる「5つの力」ケース・スタディ 【第7回】 企業戦略策定の為のフレームワーク 企業業績の定量化(バランスシート、ROA/ROE、...) 【第8回】 企業戦略策定の為のフレームワーク SWOT分析-1 【第9回】 企業戦略策定の為のフレームワーク SWOT分析ー2 【第10回】 戦略適合性 経営資源 秋期レポート出題: 提出期限第14階講義まで 【第11回】 競争優位の為の戦略 ブランド・マネジメント 【第12回】 競争優位の為の戦略 M&A 日本式経営とグローバリゼーション-1 【第13回】 日本式経営とグロバリゼーション-2 コーポレート・ガバナンス 【第14回】 企業戦略総括ー1 企業戦略クイズ 秋期レポート受理締め切り 【第15回】 企業戦略総括ー2、質疑
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