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授業の内容(Course Description) |
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学生諸君の企業に対する理解はテレビや新聞等から得られる表層的な情報に基づいて、形成されていると感じます。実際の企業活動(特に日本の大部分の企業の活動)はその様な表層的理解に比し、より真摯で堅実なものです。 この授業では、諸君が社会人となったときのために、企業活動の理解を深め、企業が生き残り成長して行くためにどの様な考え方で戦略を立て、それを実行して行くのかを学びます。 日本の企業は今までにも幾多の好不況を経験してきています。しかし、不況期でも好況期でもゆるがない一貫した企業を運営して行く基本的な考え方があります。 今、不況期にありますがこの様な時期だからこそ、基本に立ち返った企業の戦略について学んで貰いたいと思います。この基本的な考え方は、大企業だけではなく、中小企業でも、ベンチャー企業でも同様に適用して行ける考え方です。理論的なこともさることながら、実際・実例に則して、考え方や行動方法を具体的に理解して貰いたいと思います。 企業が戦略を立て、実行して行くうえで、大事なことは「独創的な新しい発想を重んじること」は勿論ですが、基本は「筋道の立った、矛盾のない考え方をすること」です。この企業の戦略立案・実行の「考え方」を具体的に学んで貰います。 (授業はパワーポイントで行い、毎回パワーポイントのハードコピーを資料として出席学生に配布します。)
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)企業全体戦略の立て方<経営資源の事業毎配分手法等> を理解する。 (2)個別事業戦略の立て方<競争優位確保の手法、アライアンス・M&A、グローバル化等> を理解する。 (3)機能別戦略の立て方<マーケティング、研究開発、生産、人事 の戦略等> を理解する。 (4)CSR<企業の社会的責任> を理解する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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(1)出席点 15点満点(1回出席を1点とする) (2)宿題レポート点 40点満点(第5回目授業、第10回目授業で出題する 20点満点/1回 で計40点) <第5回・第10回の授業出席者に宿題を提示、第6回・第11回授業出席時回答を提出のこと> (3)第15回 授業内テスト 45点満点
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:毎回配布する講義資料(原則的に非出席者には配布しない) 参考書:グロービス・マネジメント・インスティチュート『MBAマネジメント・ブック』ダイヤモンド社 2002 グロービス・マネジメント・インスティチュート『MBA経営戦略』 ダイヤモンド社 1999
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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興味を持って受講すること;受講中は講義に集中 ディスカッション・質疑は積極的に (1)誠実に受講することを重視する。(授業への集中<私語を慎む、寝ない 等>、礼儀を重んじる。) (2)不正・迷惑行為等は許可しない。 (宿題で他人の回答丸写し等、授業中での不適切な行為等<程度により、減点・退室指示等を行う>) (3)出席・宿題提出等がやむを得ぬ事情で出来ない場合には、出来るだけ事前に申し出ること (理由により、配慮する場合あり) (4)質問があれば積極的に行うこと (授業中は勿論、授業内では聞きにくい質問があれば申し出れば質疑する機会を作る)
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 秋期ガイダンス・企業全体の戦略 ① 【第2回】 企業全体の戦略 ② 【第3回】 個別事業戦略 ① <全般 ①> 【第4回】 個別事業戦略 ② <全般 ②> 【第5回】 個別事業戦略 ③ <アライアンス・M&A> (宿題<1> を出す) 【第6回】 個別事業戦略 ④ <グローバル化> (宿題<1> の提出) 【第7回】 機能別戦略 ① <マーケティング戦略 ①> (宿題<1> の返却<採点結果・コメント付き>) 【第8回】 機能別戦略 ② <マーケティング戦略 ②> 【第9回】 機能別戦略 ③ <研究技術開発戦略 ①> 【第10回】 機能別戦略 ④ <研究技術開発戦略 ②> (宿題<2> を出す) 【第11回】 機能別戦略 ⑤ <生産戦略> (宿題<2> の提出) 【第12回】 機能別戦略 ⑥ <組織人事戦略> (宿題<2> の返却<採点結果・コメント付き>) 【第13回】 CSR(企業の社会的責任) 【第14回】 まとめ 【第15回】 補足と授業内テスト
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