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授業の内容(Course Description) |
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都市化・情報化・モータリゼーションの進展などにより人間の生活は利便性・快適性・機能性が優先されがちであるが、人間は生物であり、その生存のためには生命の遺伝的・根源的特性に合わせた適切な量的・質的刺激が必要である。つまり、技術消費文明社会において生命系システムの健全な営存を図るには、スポーツ活動に関わる環境を担保することが不可欠である。本講義では、スポーツはどのような意義・役割を有し、理想的な活動を展開していくにはどのような環境が必要であるかについて、スポーツ活動環境のハードウェア・ソフトウェア・ヒューマンウェアのあり方を示す。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現代におけるスポーツの意義と役割を理解したうえで、スポーツ活動環境のハード・ソフト・ヒューマン・ウェアの各領域について理解を深めるとともに、環境を一体のものとして捉える視点を養う。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業内に行うショートレポート・感想文及び学期末の課題レポートにより評価する。授業への出席はその前提となるものである。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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オリジナルテキスト、視聴覚教材を活用し、基礎的知識の習得と現場での実態が構造的に把握できるよう、将来スポーツやレクリエーションの環境計画に携わるときに有効であるように配慮する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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一人ひとりの学生がスポーツ環境を整備していく当事者の一員であるとの自覚をもって積極的に参画することを望む。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 基本的状況①:農業・工業・情報時代と人間の生活環境の変化について 【第2回】 基本的状況②:現代はどういう時代か?技術消費文明社会の特性、そのメリット・デメリットについて 【第3回】 スポーツ活動の意義と役割①:現代におけるスポーツ活動の意義と役割について、都市化した生活環境との関わりのなかで論じる。 【第4回】 スポーツ活動の意義と役割②:現代におけるスポーツ活動の意義と役割について、人間の発育・発達、年齢・体力等に応じてどのように異なるかを示す。 【第5回】 人間・技術・環境系とスポーツ・レクリエーション環境①:急速に発達する都市・技術環境における都市計画とスポーツ活動環境のあり方について示す。 【第6回】 人間・技術・環境系とスポーツ・レクリエーション環境②:スポーツ活動環境の整備において、持続する発展を基本的態度としてスポーツ施設がどうあるべきかについて解説する。 【第7回】 人間・技術・環境系とスポーツ・レクリエーション環境③:都市化の進展とスポーツ活動の進化の双方の視点から、都市圏におけるスポーツ施設がどうあるべきかについて解説する。 【第8回】 スポーツ・レクリエーション環境とバイオ・サイコ・ソーシャル・ヘルス①:技術・消費文明社会における文明病とはどのようなものか、またこれに対応する為にどのようなスポーツ環境が必要かについて論じる。 【第9回】 スポーツ・レクリエーション環境とバイオ・サイコ・ソーシャル・ヘルス②:スポーツ施設について、パーク(公園緑地)系、プラザ(広場、スタジアム、運動場)系、機能施設(ファンクション・ファシリティ)系のあり方を示す。 【第10回】 スポーツ・レクリエーション環境のあり方①:パーク系について、都市公園系、自然公園系、その他について具体的に解説する。 【第11回】 スポーツ・レクリエーション環境のあり方②:プラザ系について、特に屋外施設について具体的に解説する。 【第12回】 スポーツ・レクリエーション環境のあり方③:機能施設系について、その根幹である屋内外プールについて具体的に解説する。 【第13回】 スポーツ・レクリエーション環境のあり方④:屋内外プールと並び重要なフィットネス(スタジオ)系施設について具体的に解説する。 【第14回】 スポーツ・レクリエーション環境のあり方⑤:いわゆるみち(各種ロード)系について、都市内のジョギング、サイクリング、クロスカントリースキー等について具体的に解説する。 【第15回】 総括
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