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授業の内容(Course Description) |
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経済の血液にも例えられる金融システムがスムーズに活動できるような舞台を提供するのが証券市場である。 経済活動に携わる企業関係者だけでなく政府部門の関係者も日々の株式市場(株価)の動きに一喜一憂するのが現状である。将に株価は経済活動を計る体温計である。 1500兆円とも云われる国民金融資産との関連から「貯蓄から投資へ」とのスローガンが掲げられそれに呼応して次々と新しい金融商品が市場に送り出されている。証券市場の基本的仕組みの理解なくしてこれらの新しい金融商品への適切な投資判断は難しい。投資に関して個人の「自己責任」が益々求められる中 自分なりのリスク判断ができる能力がなければ自身の将来生活設計を担保することは難しい。 本講では証券市場の基礎的な理解を通じて投資とどう向きあったら良いかを勉強する。 春期の証券論 I ではその基本的仕組みについて解説し秋期のIIではその応用としての各種金融商品を取り上げて解説する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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投資に対する正しい認識を身に着けるため基礎的な知識を修得する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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理解度確認のため授業中に随時行う小テスト(レポート提出を含む)と出席率の総合判断で行う。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じて別途指示する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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証券論 I とIIは関連しておりIIは I での理解を前提に進めるので I とIIを連続して受講することが望ましい。 できるだけホットな実例を取り上げ解説するので日本経済新聞の定期購読を強く希望する。 また週間東洋経済や週間ダイヤモンド等も適宜購読することを推奨する。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 授業の方針および内容について 【第2回】~【第6回】 2回以降6回目くらいまでは証券市場を学ぶため当然知っておかねばならない金融の基礎知識を概略おさらいをする。幣講である日本の金融 I を履修している学生諸君にはこの部分が重複するかもしれない。 【第7回】 証券市場の概略と金融商品取引法 【第8回】 景気と株価形成のしかた 【第9回】 株式会社制度 1(企業形態) 【第10回】 株式会社制度 2(会社の機構) 【第11回】 株式会社制度 3(株式と社債) 【第12回】 コーポレート・ファイナンス 【第13回】 証券の流通 【第14回】 証券の価格決定のメカニズム 【第15回】 まとめ
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