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授業の内容(Course Description) |
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「世界の四大文明」発祥の地とされるのが、西アジアのテイグリス・ユーフラテス川流域、エジプトのナイル川流域、インドのインダス川流域、そして中国の黄河・長江流域です。この中で中国だけが断絶のない連続した歴史を展開してきました。それゆえに、中国の歴史、さらには現代中国を理解する上でも、連続した通史としてながめることがとても重要となります。本講義では、中国史上で歴史を大きくを動かした人物や出来事を中心に通史として述べます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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中国の歴史を時間軸に沿った通史として理解することを主要な目標とします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業参加状況を加味しながら、原則として学期末の定期試験によって評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:愛宕元・冨谷至編『中国の歴史』上(昭和堂、2,300円)。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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板書講義が中心となりますので、しっかりとノートをとるようにしてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス、中国の歴史の概観。 【第2回】 後漢、三国魏、西晋期に至る五胡の中国内地への強制移住策(内徙策)。 【第3回】 内徙後の匈奴、羯、氐、羌、鮮卑族の動向。 【第4回】 西晋末の八王の乱と内徙五胡勢力の自立、五胡十六国の展開。 【第5回】 五胡期で最高の英傑とされる羯族の石勒、五胡諸政権の短命の原因。 【第6回】 五胡期における鮮卑族拓跋部・慕容部などの動向。 【第7回】 鮮卑族拓跋部の北魏による華北の統一。 【第8回】 北魏の統一の要因、五胡諸政権の内包した矛盾を克服。 【第9回】 北魏孝文帝の中国一元化策(華化政策)。 【第10回】 華化政策に対する鮮卑有力者層の潜在的不満の蓄積。 【第11回】 不満の爆発,六鎮の乱、城民の乱、ついで全国的大内乱へ。 【第12回】 北魏の東西分裂、東魏の実力者高歓、西魏の実力者宇文泰。 【第13回】 東魏から北斉、西魏から北周の成立。 【第14回】 北周の北斉併合、再び華北の統一。 【第15回】 北周武帝の全国統一策の始動と挫折、 学期末試験を実施。
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