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授業の内容(Course Description) |
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春期の現代英語概説Iに引き続き、英語についての理解を深める学問として、広く深い英語学により、英語に対する様々な理解の仕方を紹介していきます。英語の語彙の歴史・変化・多様性、英単語や英文の構造、意味論、コミュニケーション論、文章の情報構造、など。 たとえば、同じ語に様々な意味があるのはなぜか、英語の決まり文句はどのようなものか、日本語と英語にはどのようなずれがあるか、カタカナをそのまま英語にしてとんでもない間違いになるのはどのようなものか、会話表現で意識していない意味とは何か、婉曲表現とは何か、英語には擬態語はあるか、英語の丁寧表現とは何か、日本語は英語と比べて省略が多いか、英語は文をどのようにつないでいくか、等。 特に、意味論(語彙体系、表現のパターンや意味のdynamics & network、日英語比較、談話の構造や解釈、語用論[言語運用論]など)は詳しく取り上げます。 また、実用的な語彙力増強に役に立つような話も盛り込みます(秋期は地理や数字などの基本語彙)。様々な英語理解の基本になることを願っています。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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英語を、授業で扱う様々な知的な意味付けと豊富な例から、より深く正確に理解すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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少しずつの課題と、理解度チェックのテストで判断します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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春期に引き続き、 ①長谷川 瑞穂 編著『はじめての英語学』研究社 ②朝尾 幸次郎『英語の演習[3]語彙・表現』大修館書店
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義を静聴できない学生には向きません。 「入門」は、英語理解に関するいくつかの糸口を提示するものです。そこで把握したことを手段として、積極的に英語(および英語と日本語の対応)の理解に取り組んでほしいと思います。まじめに聴いて、分からないことがあったら遠慮なく質問に来てください。 「学ぼう」「理解しよう」という姿勢・態度が一番重要です。それがあれば、英語力も集中的に進歩するだろうと思います。虚心坦懐に実直に頭に入れれば今後の英語理解に大いに役に立つでしょうが、授業に取り組む姿勢が不十分で間違えていい加減に覚えると、せっかくの学ぶ機会を有益に活用できなくなると思います。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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進捗状況により多少のずれや順番の入れ替えはあり得ます。 【第1回】 後期ガイダンス 【第2回】 意味の拡張 【第3回】 ことばと文化 【第4回】 比喩表現 【第5回】 ことわざ 【第6回】 イディオム 【第7回】 スピーチ・レベル 【第8回】 婉曲表現 【第9回】 日英語比較1 【第10回】 日英語比較2 【第11回】 会話の英語1、談話と意味 【第12回】 会話の英語2、語用論 【第13回】 数表現、歴史文化的な語彙1 【第14回】 数表現、歴史文化的な語彙2 【第15回】 まとめ
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