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授業の内容(Course Description) |
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異文化の異文化たる由縁は異言語(外国語)のいわゆる初級文法に集約されています。その意味では、初級文法の最初の数課がもっとも難しいとも言えます。そういう初級文法を初歩からじっくり学んでいきます。覚える文法は最初から自分自身を表現するための文章に置き換えて口にできるようにしましょう。自分流に使えることばでなければ、ことばの習得などの意味はありません。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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異文化の異文化たる由縁は異言語(外国語)のいわゆる初級文法に集約されています。その意味では、初級文法の最初の数課がもっとも難しいとも言えます。 ドイツ語は、日本の文化(法制度、経済政治思想、音楽、スポーツなど)極めて広く深く影響を及ぼしています。ドイツ語を学ぶことは、その意味でも日本を知ることにも直結しています。言い換えると、将来のドイツ語の運用能力は、日本文化を理解していることに深く関わってきます。ですから、ドイツ語初級文法を学んでいる間には「内容のやさしい本」をドイツ語で読むにしても、多くの古典的文献を日本語で読んでいることが将来の言語運用能力には決定的なことです。そうしたことは授業中に口をすっぱくして言い続けることになりますが、言語運用能力の目標としては最低、1年ないし1年半後にはドイツ語検定試験4級を合格することに置きます。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席・平常点を徹底的に重視します。小テストを含めた出席状況90%、定期試験10%。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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荻野蔵平・Andrea Raab: 『ベルリン・キャンパス・ライフ』 朝日出版社 2,400円 独和辞書は特に指定しない。授業で改めて紹介するが、身近に不要のドイツ語辞書があれば、それを最初から授業にもってくること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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外国語を始めることは、まったく方向の分からない異文化に飛び込む冒険に似ています。わからなくて当たり前なのですから、わからないことは何でも先生に聞くこと。外国語に限らず、言語は人から聞いて覚えるものです。大事なことは、人よりも先に理解したらしい同級生を利用して、聞くことです。教える側もそれが勉強の方法であることを理解して、面倒臭がらずに教えて下さい。ことばは人と人の間で生起する現象です。口に出され、耳を通過する過程をなくして、言語習得はありえません。学生同士、ドイツ語が語られ聞かれるための大前提は、毎回出席することです。 それと学生に要望したい大切なことは、大きな声を出すこと。口から声を出せることは、目から映像を放射できないのは正反対に、言語が外的世界に能動的に参加できる人間を作り出す根本要素です。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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教科書に沿って進みますが、できるかぎり自分流にカスタマイズしたドイツ語を身に付けるのが目標ですから、教科書の順番は一応の目安以上のものではありません。 アルファベットから始めて、春期の終わりには、前置詞や現在完了を備えた文章で、自分の過去の行動や将来の希望を表現できるようになるのを目的としてます。
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