授業内容 |
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宇宙環境には、高真空、放射線、微小重力、などがあリます。これらの環境を、地上で実現するのは困難です。しかし、それらの環境を利用出来れば、地上では作製が困難な材料を製造できる可能性が出て来ます。 そこで新素材開発に利用できる宇宙環境としては、まず第一に微小重力環境が上げられます。気体、液体あるいは融体などの流体では、微小重力の影響を受けて、その性質が大きく変化します。他方、固体は殆んどその影響を受けません。しかし、固体材料を作製する場合でも、その製造過程において大抵の場合、その途中の過程において液体状態を経て最終製品形状とします。したがって、その製造工程において微小重力の影響を受けて製品ができることになります。そこで、微小重力によって顕在化する物理現象、および高品位半導体単結晶の作製法、さらに粒子分散強化合金の作製などについて口述します。 第二は、宇宙で得られる高真空を利用した薄膜作製です。宇宙の高真空というのは、地上で真空ポンプで排気して得られる高真空よりも遥かに低い圧力です。これを利用しますと、きわめて純度の高い薄膜を作製することが可能になります。微小重力、および高真空以外の宇宙環境というのは、新材料の開発には利用出来ません。 講義は、PowerPointスライドを用いて行ないます。webCTを利用して予習、復習をしっかりやって、内容を身につけて下さい。
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