Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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経済体制論 II 西村 可明
選択必修  2単位
【経済】 10-1-1110-1861-04

1. 授業の内容(Course Description)
 経済体制論 I の講義を踏まえて、社会主義システムの多様な改革の試みをフォローし、改革の方向が、結局資本主義化に向かわざるを得なかった原因を解明する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会主義経済の経験の検討を通じて、現代の経済体制(システム)の基本的枠組みとその抱える問題点について、理解を持つことを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況を考慮して、期末試験で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは指定しないが、適宜参考文献を紹介する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
  20世紀末から21世紀初頭にかけての世界経済の変動は、まさに大転換というのにふさわしいと思います。この転換の先に私達は何を求めたら良いのでしょうか?将来の人生計画を考えるにしても、経済システムの動向は心配になる問題でしょう。授業では、現代が抱える経済システムの問題を、考え続けて欲しいと思います。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 ソ連型計画経済の回顧と経済改革の流れ
【第3回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理の成立─その基本的コンセプト
【第4回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理の問題点
【第5回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理の改革の試み
【第6回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理の実験の総括
【第7回】
 1960年代後半のソ連・東欧における改革の試みとハンガリー
【第8回】
 ハンガリーの1968年改革─誘導市場モデルの導入
【第9回】
 ハンガリー誘導市場モデルの下での経済実績
【第10回】
 ハンガリー誘導市場モデルの改革の試み(1)
【第11回】
 ハンガリー誘導市場モデルの改革の試み(2)
【第12回】
 ハンガリー誘導市場モデルの改革の試み(3)─資本主義システムへ
【第13回】
 1990年前後の社会主義経済体制の見取り図とその崩壊過程
【第14回】
 社会主義経済体制の総括─それは何故崩壊したか?
【第15回】
 授業のまとめ