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授業の内容(Course Description) |
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「経済法C」と「経済法D」では、国際的な広がりの中での経済法の諸問題を取り扱う。日本は、現在多くの国際機関や協議体に参加し、その中で重要な役割を果たしている。「世界の中の日本」を考えるときに、これらの機関などの役割や日本の関りについて正確な理解をもち、日本の役割を考えることが重要である。特に、「経済法C」では、国際的な広がりの中での経済法の中核である国際貿易機関(WTO)及びその前身であるGATTを中心に国際的な法的枠組みとその課題を取り上げる。「経済法D」では、WTO以外の国際経済的な協力の機関や飽組みである、経済協力開発機構(OECD)、国際エネルギー機関(IEA)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、主要国首脳会議(サミット)などを取り上げる。これらについてそれぞれの国際法的な位置づけだけでなく、その活動の持つ意味についても考える。授業内容については両方を一体として取り扱い、講義内容の移動もありうるので、両方を受講することが極めて望ましい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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モノやサービスの貿易などに関る国際的な法律の枠組みを理解すること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験(またはレポート)の成績だけでなく、出席、質問等の授業への態度も合わせて、評価して総合的に判断する。欠席が多い学生には、単位を与えない。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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中川淳司・清水章雄・平覚・間宮勇 著 『国際経済法』(有斐閣) このほか、外務省(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/wto/index.html)、 経済産業省(http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/index.html)も適宜参照すること。資料を教官が作成して配布することもある。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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国際経済関係も変化が大きいので、テキストの記述が古くなったり、また一部のテーマしか取上げなくなったりするため、講義では、補足的に説明して、わかりやすさを心がけるので、出席は重要である。出席は講義の都度記録する。試験問題やレポート課題も講義を聴いていなければ、答えられない。遅刻や無断欠席はしないこと。分からないことがあれば、授業中または後で積極的に質問すること。質問されたことは次回の講義時に回答を配布するようにしたい。また、上記の関連ホームページを積極的に活用すること。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の方針・概要 【第2回】 国際経済法の概念 【第3回】・【第4回】 ブレトンウッズ・ガット体制の成立と展開 【第5回】 WTOの組織と紛争解決手続 【第6回】 WTO協定の国内的実施 【第7回】・【第8回】 WTO体制の基本的規律 【第9回】・【第10回】 WTOと通商救済制度 【第11回】 WTO体制における規律の強化と拡大 【第12回】 地域主義とWTO体制 【第13回】 WTOと途上国 【第14回】 WTO体制と非貿易的価値 【第15回】 上記の講義の補足とともに時間があれば試験又はレポート作成。 ただし、理解度によっては調整もありうる。
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