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授業の内容(Course Description) |
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世界各国・各地域間の相互依存が深まり、ますますグローバル化が進展する現代においては、いずれの国家、企業、個人たりとも、国際関係を考えることなしに国内の政治経済を営んだり、企業活動を行ったり、平和で安定した市民生活を送ることはできない。特に冷戦の終結後の世界は著しく不安定化し、地域紛争が多発するとともに、国際社会が協調して取り組まなくては解決できない地球規模の問題群がよりいっそう緊迫の度を増し、人類の未来を脅かしている。 国際関係論Aでは、国際関係論の誕生と展開の歴史をたどり、現在の主要な国際関係理論を整理・把握するとともに、米ソ冷戦からポスト冷戦の時代へという国際関係の構造変化、多発する地域紛争、国際政治と国際経済の連動の深まりといった国際関係の構造変化を大づかみにとらえる。 国際関係論Bでは、安全保障、地球環境問題、南北問題といった国際関係の諸課題について論じるとともに、そのように大きく変化する国際関係の中で日本はどのような政治・経済外交を展開してきたか、今後どう展開していくべきか、日本の国際協力の現状と課題も含めて考察する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現代の国際関係をどうとらえるか、またそれはどうあるべきかについて、国際関係論の潮流をも勘案しつつ、自分なりの考えを持つことができるようになること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験またはレポートの成績に重点を置くが、平常点(出席率、質疑等)を加味して総合的に評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト(必ず購入のこと):原 彬久 編『国際関係学講義』第3版 (有斐閣) 参 考 書:進藤 栄一 著『現代国際関係学』 (有斐閣Sシリーズ) 高田 和夫 編『国際関係論とは何か』 (法律文化社)
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日頃から、新聞・テレビ等の国際面に目を通して、国際問題に対する関心を深めてほしい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業全体の見取り図と進め方の説明 【第2回】 国際社会の誕生 【第3回】 国際関係学の誕生と展開 【第4回】 新現実主義と新自由主義制度論 【第5回】 ポスト現実主義 【第6回】 国際関係理論の現在ー脱構造主義の諸相 【第7回】 国際関係の構造ー米ソ冷戦からポスト冷戦へ 【第8回】 冷戦の終焉と冷戦後の世界の展望 【第9回】 地域紛争の時代 【第10回】 冷戦後の地域紛争 【第11回】 国際政治と国際経済の連動 【第12回】 連動の実態 【第13回】 連動が提起する問題 【第14回】 冷戦後の国際経済と国際政治 【第15回】 以上の補足とまとめ
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