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授業の内容(Course Description) |
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教育の目的、教育の制度(学校)、教育の内容、教育の方法、教師論等の諸項目について、資料やVTR映像を用いながら、教育学入門 I と同様の進め方でやっていきたい。 さまざまな思想・見解や歴史的な展開にもふれることになる。特に、わが国における明治期以降の教育を折々に取り上げることで、現在の教育や教育改革の動きについての視点をもてるようにしたい、と考えている。常識や先入観、巷にあふれる「教育論」などにとらわれず、より広い視野から考えることができるようになってもらいたい。 教育関連の科目が他にも一年次から多く開講されているので、入門科目ではあるが概説的に取り上げるのではなく、内容を選びとって紹介していく予定である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1.上にあげた諸項目について関心を持ち理解した上で、次年度以降の教育学科専門科目での履修につなげる。 2.わが国の近代教育の歴史と現在の教育・教育改革の動向・課題について、関心・理解を深める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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講義中に書いてもらうコメント・小レポート等を含む出席状況と、論述式の筆記試験により、総合的に評価する。(定期試験70%、学習状況等30%)
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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主要な概念や項目等については、いくつかの事典や参考書(索引を活用)の記述を比べてみるとよい。教育小事典などを手元に置き、確認しながら学習をすすめるのも有効であろう。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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例年、必修科目にもかかわらず、単位取得を甘く考え、履修(出席、聴講)をおろそかにする学生が相当数みうけられる。くれぐれも注意すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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教育学入門 I と同様、毎回何らかの資料やVTR映像などを示すことからはじめるが、それらは、あえて下記には示していない。出席者の状況、進み具合等によって、内容・計画は流動的に変えながら進めていくつもりである。 【第1回】 オリエンテーション … 「教育」という(ことばの指す)営みとは 【第2回】~【第5回】 教育の理念、目的 … 学制序文、教育勅語、教育基本法と改正教育基本法 <学制(明5)以降の教育の歴史も概観する> 【第6回】~【第8回】 学校(制度) … 制度図(とその比較)/ 学校の成立、一斉教授/ 学校の役割の再検討 【第9回】~【第12回】 教育の内容 … 教科の歴史、教科の統合/ 教科と経験、「総合学習」/ 教育課程 【第13回】・【第14回】 教育の方法 … [方法の固定]の吟味、ATI/ 授業を「創る」 【第15回】 教師論 … 授業における教師、教師の力量、教師の成長、研修
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