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授業の内容(Course Description) |
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国際関係論は社会科学の他の分野に比べると新しい領域であり、その体系化の仕方も学者によって様々である。 国際関係の主なアクターは国家やその共同体であるが、その外に、エスニック集団、国際連合などの国際機構、多国籍企業、国際的NGO団体、国際テロ組織などがある。国際関係のあり方も、十九世紀半ばまではヨーロッパと非西欧圏とでは異なり、前者で発達した近代的国際関係が一般化したのは、第二次大戦の終った二十世紀半ば以後のことであった。このように近現代の国際関係は多面的・多層的であるが、この授業では、国際関係の主なアクターである国家を中心にして、国際関係の歴史的・理論的な分析を試みる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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国際関係を構成する基本的な要素、東西世界における国際関係の歴史、大国の外交政策、国際関係を分析する理論的な枠組みなどについて、基礎的な知識を得ることをめざす。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験(80%)。期末試験の欠席者は0点の評価となるので注意すること。 平常点(20%)。毎回の講義で出欠を調査し、平常点の評価に反映させる。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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J.フランケル著(田中治男訳)『新版・国際関係論』(東京大学出版会)を準教科書として使用する。 他の参考文献は、必要に応じて講義であげる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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遅刻しないこと。私語しないこと。 質問の機会を与えるので、講義で分からないことは、遠慮なく質問すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の趣旨説明 【第2回】 国際関係の単位としての国家(Ⅰ) 【第3回】 国際関係の単位としての国家(Ⅱ) 【第4回】 国際社会における国家以外のアクター 【第5回】 外交政策の形成(Ⅰ) 【第6回】 外交政策の形成(Ⅱ) 【第7回】 大国の外交政策(Ⅰ) 【第8回】 大国の外交政策(Ⅱ) 【第9回】 国家間の相互作用と国家権力(Ⅰ) 【第10回】 国家間の相互作用と国家権力(Ⅱ) 【第11回】 国家の相互作用における手段と技術 【第12回】 国際社会と現在の問題(Ⅰ) 【第13回】 国際社会と現在の問題(Ⅱ) 【第14回】 国際社会の主体と規範 【第15回】 歴史的にみた国際連盟と国際連合
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