Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
国際関係社会論 I 平石 直昭
選択  2単位
【社会】 10-1-1350-1863-01

1. 授業の内容(Course Description)
 国際関係論は社会科学の他の分野に比べると新しい領域であり、その体系化の仕方も学者によって様々である。
 国際関係の主なアクターは国家やその共同体であるが、その外に、エスニック集団、国際連合などの国際機構、多国籍企業、国際的NGO団体、国際テロ組織などがある。国際関係のあり方も、十九世紀半ばまではヨーロッパと非西欧圏とでは異なり、前者で発達した近代的国際関係が一般化したのは、第二次大戦の終った二十世紀半ば以後のことであった。このように近現代の国際関係は多面的・多層的であるが、この授業では、国際関係の主なアクターである国家を中心にして、国際関係の歴史的・理論的な分析を試みる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際関係を構成する基本的な要素、東西世界における国際関係の歴史、大国の外交政策、国際関係を分析する理論的な枠組みなどについて、基礎的な知識を得ることをめざす。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験(80%)。期末試験の欠席者は0点の評価となるので注意すること。
 平常点(20%)。毎回の講義で出欠を調査し、平常点の評価に反映させる。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 J.フランケル著(田中治男訳)『新版・国際関係論』(東京大学出版会)を準教科書として使用する。
 他の参考文献は、必要に応じて講義であげる。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 遅刻しないこと。私語しないこと。
 質問の機会を与えるので、講義で分からないことは、遠慮なく質問すること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の趣旨説明
【第2回】
 国際関係の単位としての国家(Ⅰ)
【第3回】
 国際関係の単位としての国家(Ⅱ)
【第4回】
 国際社会における国家以外のアクター
【第5回】
 外交政策の形成(Ⅰ)
【第6回】
 外交政策の形成(Ⅱ)
【第7回】
 大国の外交政策(Ⅰ)
【第8回】
 大国の外交政策(Ⅱ)
【第9回】
 国家間の相互作用と国家権力(Ⅰ)
【第10回】
 国家間の相互作用と国家権力(Ⅱ)
【第11回】
 国家の相互作用における手段と技術
【第12回】
 国際社会と現在の問題(Ⅰ)
【第13回】
 国際社会と現在の問題(Ⅱ)
【第14回】
 国際社会の主体と規範
【第15回】
 歴史的にみた国際連盟と国際連合