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授業の内容(Course Description) |
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丸山眞男著『増補版・現代政治の思想と行動』(未来社)の中から、何本かの論文を選んで講読する。 丸山は戦後日本の代表的知識人で、本書は彼の傑作の一つである。1964年の公刊以来、多くの版を重ね、学界・読書界に広範な影響を与えてきた。近現代の日本や世界が直面してきた問題を、ナショナリズム・民主主義・ファシズムなどに焦点をあてて分析している。 演習では、まず当日分を全員で輪読する(各人1頁ずつ位。音読により、丸山の思索の跡を追体験し理解を深める)。また初回に、演習参加者を数名ずつのグループにわけ、各グループの担当論文を決めておく。それに従って演習回ごとに、その日のグループから20分ほど、内容の要旨の報告と問題点・疑問点を出してもらう。ついで全員で議論するというやり方をとる。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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近現代の日本と世界が直面してきた様々な政治的社会的問題について基礎的な理解をもつとともに、それらを分析する理論的な枠組みについて基礎的な素養を身につけることをめざす。 また丸山の論文を素材にした報告を発表し議論することを通して、問題の要点を把握する力、それを平易な言葉で論理的に表現する力、他者を理解し、説得する力などを鍛えることをめざす。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点60%(出席率、普段の演習における発言や学習態度などを総合的に判断する) 演習での報告や課題レポートの出来栄えを40%とする。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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丸山眞男著『増補版・現代政治の思想と行動』(未来社)を教材とする。 各自購入し、初回の際に持参のこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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遅刻や私語などの行為がたび重なる場合は、成績評価に際して厳しい判定をうけるので注意すること。 授業中に居眠りするなどの無気力な態度、担当予定の報告をすっぽかすなどの不誠実な態度も同様である。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 演習の進め方についてのガイダンス。演習参加者のグループ分け、各グループの担当論文や発表順などのスケジュールの決定。(春学期でのやり方について参加者の意見を聞き、場合によっては、グループ発表でなく、個人発表にするかもしれない。) 【第2回】~【第14回】 上記のスケジュールに従って、各グループが複数回ずつ発表し、討論する。(個人発表とする場合は、各人が一回ずつの発表となる。) 【第15回】 全体のまとめ
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