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授業の内容(Course Description) |
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「組織心理学」(Organizational Psychology) ― 「組織行動論」(Organizational Behavior、それを略して、OB)とも呼ばれますが ― って聞いてもピンと来ないかもしれませんネ。歴史的には、「産業心理学」(Industrial Psychology)→「産業人事心理学」(Industrial Personnel Psychology)→「産業社会心理学」(Industrial Social Psychology)と変遷してきて、それらの発展・延長線上に“花開いている”のが「組織心理学」です。 ひとが集まってきて、協力しあいながら、ナニカを創造している時空間、それが「組織」(Formal Complex Organizations)ということですが、会社、官公庁(役所)、政党、大学、病院、はたまた刑務所も、みんな「組織」ですが、そこで、ひとびとは、実際にナニをしてるんでしょ? そもそもナンのために、ひとびとはそういうところへ集まってきたんでしょ? この授業では、このような問い掛けに関わる心理学、つまり、「組織心理学」を講義します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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「一匹狼」また「はぐれ猿」との言葉、そして、「組織の歯車(にはなりたくない)」との言いかたもありますが、諸君のほとんどが何らかの組織に職を得て、そこに所属しつつ、自己の人生を築いていかれるのでしょう。あなたの人生を「意義」あらしめ「豊穣」にすべくの視座から、「組織心理学」の知見を批判的に検討されてみて下さい!
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成績評価方法(Grading Policy) |
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講義の“区切り”ごとに、履修されている学生諸君が自らの“理解情況”を確認/総括すべくの「小レポート」を課します。4回ほどを予定していますが、この「小レポート」に1回でも未提出/欠落があった場合は、評価が入りません。このことを了解/了承のうえ、履修を決定下さい。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業の進展に応じ、その都度、関連の図書また資料を紹介・案内していくはずです。①山口 裕幸ほか『よくわかる産業・組織心理学』(ミネルヴァ書房)と②金井 壽宏『経営組織』(旺文庫)の二書を紹介しておきますネ。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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①本授業科目は『産業労働心理学』の単位を取得ずみの諸君だけが履修することができます。 『組織心理学』は『産業労働心理学』の延長/発展線上にあり、ちなみに、『産業労働心理学』の基礎知識がないと、理解がとても難しいからです。 ②また、講義内容に合わせて『映画』『ドキュメンタリー』の供覧/上映が、授業のなかに入ってきます。そのため、授業の終了が(5限内に終れず)6限メへと食い込むことも応々です。このことも“十分に了解/了承”のうえ、履修を決定されて下さい。 元気いっぱい夢いっぱいの学生諸君の履修を歓迎!!
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授業の計画(Course Syllabus) |
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“予定”では、以下のように計画してますが、履修された学生諸君の実情と興味・関心によっては、変わる/変えることもあります。ちなみに、以下は、あくまでも“目安”です。 【第1回】 「組織」(Formal Complex Organization)って? 【第2回】 組織への「ヒト」の採り入れの過程 【第3回】 組織成員の「役割獲得」の過程 【第4回】 「モティベーション」(Motivation)って? 【第5回】 モティベーション研究の基底 【第6回】 モティベーション研究の最前線 【第7回】 「リーダーシップ」って? 【第8回】 リーダーシップ研究の基底 【第9回】 リーダーシップ研究の最前線 【第10回】 「キャリア」(Career)って? 【第11回】 キャリア発達研究の基底 【第12回】 キャリア発達研究の最前線 【第13回】 メンター(Mentor)って? 【第14回】 メンタリング/メンターシップ研究の現局面 【第15回】 「組織と人間」の未来
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