Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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行書・草書研究 I 内門 亮子
選択  2単位
【日本文化】 10-1-1500-1753-01

1. 授業の内容(Course Description)
 楷書を「直線の美」とすると、行書・草書は「曲線の美」といえよう。行書・草書は漢字を早く書くために生まれた書体で、楷書に比べると曲線が多く、文字と文字が連続することもある。
行書は日常生活において最もよく使用され、文字を書く大きな目標である「正しく・早く・美しく」の三点を満たしている。そのスタイルは楷書に近いものから、草書に近いものまで幅が広い。
草書は行書よりもさらに点画を省略しており、読み書きが難しく、覚えにくいことから日常生活からは縁遠い。しかしながら、草書は他の書体に比べ躍動的で、変化に富んでおり、芸術的表現には非常に効果的である。
 行書・草書の古典美に触れ、実技を通して書への理解をいっそう深めたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 古典を臨書することによって、行書・草書の基本技法を習得し筆の弾力の使い方、運筆のリズムを習得する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業毎の作品提出による平常点(含ノート)と、出席点によって評価するが、特に出席を重視する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 必要に応じてプリントを配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携
 資料を貼りこむ為のノート(縦書き)を用意する。(ノートは評価の対象になります)
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の内容、進め方について
【第2回】
 行書の基本技法について
【第3回】
 蘭亭序の臨書①
【第4回】
 蘭亭序の臨書②
【第5回】
 蘭亭序の臨書③
【第6回】
 蘭亭序の臨書④
【第7回】
 蘭亭序の臨書⑤
【第8回】
 蘭亭序の臨書⑥
【第9回】
 草書の基本技法について 
【第10回】
 風信帖の臨書①
【第11回】
 風信帖の臨書②
【第12回】
 風信帖の臨書③
【第13回】 
 風信帖の臨書④
【第14回】
 風信帖の臨書⑤
【第15回】
 まとめ・作品集作成・ノート提出