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授業の内容(Course Description) |
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楷書を「直線の美」とすると、行書・草書は「曲線の美」といえよう。行書・草書は漢字を早く書くために生まれた書体で、楷書に比べると曲線が多く、文字と文字が連続することもある。 行書は日常生活において最もよく使用され、文字を書く大きな目標である「正しく・早く・美しく」の三点を満たしている。そのスタイルは楷書に近いものから、草書に近いものまで幅が広い。 草書は行書よりもさらに点画を省略しており、読み書きが難しく、覚えにくいことから日常生活からは縁遠い。しかしながら、草書は他の書体に比べ躍動的で、変化に富んでおり、芸術的表現には非常に効果的である。 行書・草書の古典美に触れ、実技を通して書への理解をいっそう深め,更に臨書作品、創作作品へと発展させていく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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古典を臨書することによって、行書・草書の基本技法を習得し筆の弾力の使い方、運筆のリズムを習得し、行草の作品制作に生かす力を養う。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業毎の作品提出による平常点(含ノート)と、出席点によって評価するが、特に出席を重視する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じてプリントを配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携 資料を貼りこむためのノートを用意する。(ノートは評価の対象になります)
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の内容進め方について 【第2回】 行書の基本技法について 【第3回】 集字聖教序の臨書① 【第4回】 集字聖教序の臨書② 【第5回】 集字聖教序の臨書③ 【第6回】 草書の基本技法について 【第7回】 書譜の臨書① 【第8回】 書譜の臨書② 【第9回】 行草の臨書作品制作① 【第10回】 行草の臨書作品制作② 【第11回】 行草の創作作品制作① 【第12回】 行草の創作作品制作② 【第13回】 行草の創作作品制作③ 【第14回】 行草の創作作品制作④ 【第15回】 まとめ・作品集作成・ノート提出
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