Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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地域情報論 I 野本  敬
2群  2単位
【二群】 10-1-1500-1890-01

1. 授業の内容(Course Description)
 われわれはふだん自分は所与の「地域」・「世界」で暮らしている、と考えがちだ。しかし、その「地域」・「世界」のまとまりを切り取る区分は、実際は長期的な自然と人間との関わりと営みの中で形成されてきたものである。
 ではわれわれの生の営みと「地域」・「世界」とは相互にどのように影響しあっているのか、本講義では中国の雲南省を事例として考えてみたい。多様な自然条件を背景に、人間と環境の相互関係について考えていこう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 人間と環境の関わりによる長期変動、すなわち生態環境史を通して、われわれが直面する環境問題や地域の現状について理解を深めることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末試験(100%)により評価する。授業参加状況も参考にする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 教科書はとくに指定しない。授業に必要な参考資料は適宜プリントを配布し、関連文献はその都度紹介する。
 授業の理解を助ける参考文献として世界史リブレット83『東ユーラシアの生態環境史』上田信著,山川出版社,2006年を挙げる。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義で紹介する内容について、適宜紹介する関連文献を図書館の活用等を通して自主的に読み、理解を深めることが望ましい。なお、講義中は私語を慎むこと。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション:雲南省とは?
【第2回】
 雲南の地理条件と土地利用
【第3回】
 雲南の民族文化/照葉樹林文化論
【第4回】
 各民族の生業と地理的分布
【第5回】
 雲南の生活と技術①
【第6回】
 雲南の生活と技術②
【第7回】
 雲南の地理と交通
【第8回】
 雲南の資源と環境
【第9回】
 雲南の生態環境史①開発と環境変化
【第10回】
 雲南の生態環境史②碑文からみる地域社会
【第11回】
 雲南の生態環境史③環境変化と資源管理
【第12回】
 現代的変化の様相①
【第13回】
 現代的変化の様相②
【第14回】
 以上のまとめ
【第15回】
 まとめとテスト(予定)