Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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第二言語習得理論 I 宇佐美 洋
選択  2単位
【教育】 10-1-1330-2731-01

1. 授業の内容(Course Description)
 言語習得とはどのようなメカニズムによってなされるのかについて考察するため,本講義では,自分自身の言語習得の経験も振り返りながら,「第二言語習得理論」の基本概念について理解を深めていく。また,「言語習得」を,言語構造や言語の構成要素についての知識獲得だけでなく,語用論的観点(社会の中で言語をどのように使っていくか)からの習得についても考える。さらに,「言語が習得できたかどうかはどのように判定できるか」という評価の問題,また,そもそも「言語にとって『正しさ』や『誤り』とはどういうことか」いうことについても考察する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 言語習得の基本概念を理解するとともに,理解した概念を活用しつつ,「言語を身につけるとはどういうことか」「言語の正しさとはどういうことか」等について,受講者が独自の問い直しを行っていくことを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 レポート(試験に代えて実施)50%,授業内小テスト20%,授業内での口頭発表10%,授業参加度20%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献として以下のものを指定するが,この書籍に沿って授業が行われるわけではない。必要に応じて,授業中に他の参考文献を紹介することもある。
 迫田久美子(2002)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 ・受身的に講義を聴くだけでなく,教室内での議論に積極的に参加することを期待する。
 ・授業計画は,必要に応じて調整されることがある。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の概観 言語習得とはどういうことか
【第2回】
 対照分析的研究
【第3回】
 分析実習
【第4回】
 誤用分析研究
【第5回】
 分析実習
【第6回】
 中間言語研究
【第7回】
 分析実習
【第8回】
 学習者データ分析 成果発表
【第9回】
 第二言語習得モデル(1)
【第10回】
 第二言語習得モデル(2)
【第11回】
 年少者の日本語習得をめぐる問題(1)
【第12回】
 年少者の日本語習得をめぐる問題(2)
【第13回】
 コミュニケーション能力論(1)
【第14回】
 コミュニケーション能力論(2)
【第15回】
 学期のまとめ