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授業の内容(Course Description) |
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本演習では教師に求められる力量のうち特に、情報を収集し、それをその都度の授業計画の中での必要性に応じて再構成し、授業を行う力を身につけることを目的とする。 情報を収集する最も基本的な方法の一つが、人の話を聞くということである。話を聞くということは決して受動的な行為ではなく、きわめて能動的な行為であるということを体験することが第一の課題となる。このときに重要なのが、メモをとる技術であり、そもそも必ず何か質問するという心づもりで人の話を聞くという態度である。メモを取るためには、およそ論理的な話であれば共通して持つような論理の構造を前もって意識していることが必要であり、質問するためにはそもそも質問とは何かという考察が必要となる。 これらのことを体験しながら学んだ上で、情報を収集し再構成して発表するということの最も実践的な形態の一つであるディベートを行う。そこでは、人類に共通するテーマとして国際社会がこれから取り組んでいくべき問題あるいは我が国の社会が抱えている問題に対する現状分析を踏まえた上で、それに改革を促すような積極的かつ論争的な論題を設定することとする。 最後に、グローバルな問題あるいは我が国の社会問題からグループ毎にテーマを設定し、これまで学んだディベート的な思考・分析の枠組みを生かしながら問題点についてリサーチし、議論を組み立て、発表する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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国際理解、情報、環境、福祉・健康などの分野から問題を取り出し、それをもとに教材・授業を構成することができること。また,自ら設定した問題について原稿を書きプレゼンテーションすることができること。ディベートを体験し,その準備の過程で,情報収集・情報処理の仕方について学びつつ,一つの問題について多様な視点から分析する能力を養うこと。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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主体的な参加・関与を前提とする平常点が40%、授業内課題が30%、最終レポートが30%。ただし、最終レポートの提出がない場合は単位の認定はできない。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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資料は適宜配布し、あわせて参考文献も紹介する。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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教師としての力量をつけていくための下地を作るという志をもって、主体的かつ積極的に参加すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション(講義内容の説明、自己紹介) 【第2回】 各自が原稿を書いて短時間のプレゼンテーションをし、それに対する質疑応答を行う。(1) その際、発表者は文章表現力やプレゼンテーション技術が、また聞き手はメモをとり質問する能力が試され、訓練される。 【第3回】 各自が原稿を書いて短時間のプレゼンテーションをし、それに対する質疑応答を行う。(2) 【第4回】 情報収集およびその処理について学ぶ。 【第5回】 ディベートの概要を学び、インスタント・ディベートを行う。 【第6回】 ディベートの論題の種類・要件について学び、グループごとに自分たちがこれから行うディベートの論題を決定する。 【第7回】 ディベートに向けてグループごとにリサーチをする。 【第8回】 リサーチに基づき、グループごとにリンクマップを構築し、各論題について探求を深めつつ、ディベートの作戦を練る。 【第9回】 ディベートを実施する。聞き手に回る班は、審判として参加する。(1) 【第10回】 ディベートを実施する。聞き手に回る班は、審判として参加する。(2) 【第11回】 ディベート時のフローシートに基づき、アフターディベートにおいて実際のディベートを振り返りながら、議論の進め方を一つひとつ反省し、ディベートの仕方と論題で扱った問題に対する理解をより深める。 【第12回】 これまで学び体験してきた内容を踏まえて、グループごとにテーマを設定しリサーチし発表する。(1) 【第13回】 これまで学び体験してきた内容を踏まえて、グループごとにテーマを設定しリサーチし発表する。(2) 【第14回】 これまで学び体験してきた内容を踏まえて、グループごとにテーマを設定しリサーチし発表する。(3) 【第15回】 まとめ
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