Web Syllabus(講義概要)

平成22年度

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現代企業論 I 植木 五郎
選択  2単位
【教育】 10-1-1120-1719-05A

1. 授業の内容(Course Description)
 アメリカの金融崩壊が世界を同時不況に陥れました。100年に1度の大不況といわれましたが、その対応と回復の進行実態を見ると、国・業種・企業により大きな差が生じました。不況時の対応の仕方が、新しい社会秩序を作り上げようとしています。企業にとっても、日本国内の競争だけでなく、世界の変化にも十分に神経を使わなければならなってきました。学生諸君の就職活動においても、業種・企業の選択が大変難しくなってきました。
 このような時こそ、現代企業の実態を正確に、タイムリーに把握し、マスコミ情報を冷静に分析して、経済判断力を強化しなければなりません。自分の一生を託すべき企業を選別しなければなりません。その為にも“現代企業を知る”ことが大切です。共に学びましょう。
 私の授業では、次の3点に絞り解説をします。
 1.混乱する現在の企業現場の実態を、
   (私が毎日働いている職場の経験から)同時進行で報告します。
   ・・・皆さん方はアルバイトと比較して、理解を高めてください。・・・
 2.昨年はアメリカのGMの破綻と再生の実体を、多くのマスコミ情報から学びました。
   今年はJALの破綻をはじめ多く企業の変化を分析します。
   ・・・M&Aや資源価格の乱高下が、大きな社会変化を引き起こすでしょう。
      授業で学んだ知識が就職活動に役に立つように。・・・
 3.雇用情勢の変化から、現代企業を分析します。
   ・・・特に連結経営の実態把握と分析が必要です。・・・
 私は現在も経営コンサルタントとして、中小企業の現場で経営指導をしています。
 職場の話題を中心に、社会の変化や経済の混乱が現場にどのような影響を与えているか、お話をします。
 皆さん方が就職活動等にも役に立つ、現代企業論を展開したいと思っています。楽しみにしてください。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 現代の企業実態とその勘所を数多く学び、経済社会の実態を知ることが、就活の面接でも 役立てればと、思っています
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(50%)・授業内テスト(2回20%)・期末テスト(30%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
  テキストは指定しません。
  新聞・雑誌等で発表される時々の情報を配布し、参考にします。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業には積極的に参加し、あらゆる情報に興味を持ち、仲間と話し合ってください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 現代企業論の講義内容について
【第2回】
 代表的な企業組織
【第3回】
 株主総会(会社は誰のものか?)
【第4回】
 役員会 (経営者の責任と仕事)
【第5回】
 管理職 (皆さんは管理職になれるか!)
【第6回】
 ここまでのまとめと、授業内小テスト(30分)
【第7回】
 正規社員(年功序列型賃金)
【第8回】
 派遣社員・パート・アルバイト(?非正規社員?)
【第9回】
 企業破綻(倒産とは何か?)
【第10回】
 企業破綻(株主・社員・債権者)
【第11回】
 ここまでのまとめと、授業内小テスト(30分)
【第12回】
 グローバル(外需)・国内(内需)・雇用
【第13回】
 連結経営 親会社・子会社
【第14回】
 連結経営 M&A・海外
【第15回】
 まとめ・期末テスト(45分)