1. |
授業の内容(Course Description) |
|
人口の減少に直面する日本が経済成長の著しい中国・インド等の新興国に伍してこれからも存在感を示し続けるためには、創意工夫が必要であり、国民一人ひとりが『起業』の精神をもたなくてはならないであろう。 平成17年に制定された会社法は、最低資本金制度を撤廃し、合同会社という形態の会社を認める等、『起業』を助成する側面をもつ。 また、大多数の学生は、卒業後企業に勤務することになると思うが、そこでは株主総会や取締役会の運営に携わり、決算実務を担当し、時には関連会社を設立する等、会社法の理解を必要とする機会に遭遇する。 詳しい規定はその時に見直すとしても、大学で大筋の考え方を学んでおけば、落ち着いてことに当たることができるであろう。 会社法の学習は、将来ビジネスに携わる者にとって必要不可欠である。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
会社法の目的と仕組みの概略を理解することが第一の目標で、事例をみて適用条文を思い浮かべられることが第二の目標である。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
レポート又はテストの成績と出席状況により総合的に判断する。なお、具体的な評価方法は、開講後早い時期に講義で説明する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキスト:森 淳二朗・吉本 健一 編『会社法・エッセンシャル』有斐閣ブックス 参考文献:江頭・岩原・神作・藤田 編『会社法判例百選』(別冊ジュリスト)有斐閣
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
講義中に条文を引用し確認するので、必ず『六法』とテキストを持参すること。『六法』は、テストの際にも「持込み可」とするので、絶対に必要である。なお、必要に応じてプリントを配布するが、これはテキストを補完するものであり、代替するものではない。 講義中の入退室と私語は、講義の進行と他の学生の聴講の妨げとなるので、厳に慎むこと。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 種々の事業形態 【第2回】 商法と会社法 【第3回】 株式会社の特質 【第4回】 会社法による株式会社の機関設計 【第5回】・【第6回】 会社の設立 【第7回】 設立中の会社、発起人等の責任及び設立無効 【第8回】 株式の意義と種類 【第9回】 株式の消却・分割・無償割当て及び単元株制度 【第10回】・【第11回】 株式の譲渡 【第12回】 譲渡制限株式の譲渡承認手続 【第13回】・【第14回】 自己株式の取得 【第15回】 春学期のまとめ
|