1. |
授業目標 |
|
理論的な学習と実験を行うことにより、機械工学の理解を深める。 材料力学、流体力学、熱力学,機械力学の4力学と機械要素、機械工作に関する実験を行う。講義で学ぶ理論を実験で体験的に学習し、理解を深める。実験を行うにあたり,安全の心得,実験方法,実験装置や測定器の取り扱いかたを学ぶ.実験によって実験データを得、グラフにして表すなどして、実験結果の整理法を学び、現象について深く考察する。実験レポートを作成し、実験内容の理解を確実なものとする。この実験カリキュラムを通じて、課題を発見・分析する能力、問題解決能力、コミュニケーション能力を身につける。
|
2. |
授業概要 |
|
実験1.転がり軸受の起動摩擦:軸受の転がり摩擦について実験を行い、その知識を得る。 実験2.旋盤の精度検査:旋盤の静的精度検査、バックラッシ試験などを行い、工作機械の構造、機能を理解する。 実験3.金属材料引張試験:金属材料引の引張強さ、降伏点、耐力、伸び、などを調べる。 実験4.物体まわりの水の流れ:浅底回流水槽を使用して、円柱などの物体まわりの水の流れについて調べる。ベルヌーイの定理、Re数、レイノルズの相似則、マノメータ、ピトー管などについて理解を深める。 実験5.二重管熱交換器における伝熱特性:熱交換器の構造と特徴を理解する.伝熱機構を理解し、流量や並流、向流の違いによる伝熱量への影響を把握する。総括熱伝達係数を求め、既往の実験式と比較考察する。 実験6.エンジン振動計測:自動車エンジンを用いて、振動測定方法および解析方法を習得する。
|
3. |
準備学習 |
|
講義で学んだ材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4力学と機械要素、機械工作、および数学、物理学に関する学習をしておいてください。 安全の心得を守ってください. 実験する前に、実験テキストをよく読んでおいてください。実験にふさわしい服装で来てください。
|
4. |
授業計画 |
|
【第1回】ガイダンス:安全の心得など重要な話、実験5のテキスト配布、その他、があるので、必ず出席すること。 【第2回】実験に関する基礎講義1 【第3回】実験に関する基礎講義2 【第4回】学生は6班に分かれて,実験を行う.割り当てられた実験テーマについて1回目の実験を行う。 【第5回】前回と同じ、割り当てられた1番目の実験実験テーマについて2回目の実験を行う。 【第6回】前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。 【第7回】前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後、1週間以内に報告書を提出する。これにより1番目の実験が完了。 【第8回】新たに割り当てられた2番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。 【第9回】割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。(第10回】割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う. 【第11回】割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後,1週間以内に報告書を提出する。これにより2番目の実験が完了する。 【第12回】新たに割り当てられた3番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。 【第13回】割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。 【第14回】割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。 【第15回】割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後、1週間以内に報告書を提出する。これにより3番目の実験が完了する。
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
出席状況、実験態度、報告書により評価する。とくに出席は重視する。実験に参加し、レポートを提出することが必要です。
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
機械・精密システム工学実験 (産図テクスト)
|
7. |
その他 |
|
テキストに書いてある”安全の心得”をよく守ること。体験型の学習であることを認識してください。自分の手を使って感じ、自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の鼻で匂いを感じたことは貴重な経験になるはずです。特別の理由がない限り、全員履修するようにしてください。
|