Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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機械工学実験1(Experiments in Mechanical Engineering 1) 吉田 照彦
3年 前期 専門基礎分野選択 2単位
【機械・前】 11-1-0213

1.
授業目標
理論的な学習と実験を行うことにより、機械工学の理解を深める。
材料力学、流体力学、熱力学,機械力学の4力学と機械要素、機械工作に関する実験を行う。講義で学ぶ理論を実験で体験的に学習し、理解を深める。実験を行うにあたり,安全の心得,実験方法,実験装置や測定器の取り扱いかたを学ぶ.実験によって実験データを得、グラフにして表すなどして、実験結果の整理法を学び、現象について深く考察する。実験レポートを作成し、実験内容の理解を確実なものとする。この実験カリキュラムを通じて、課題を発見・分析する能力、問題解決能力、コミュニケーション能力を身につける。
2.
授業概要
実験1.転がり軸受の起動摩擦:軸受の転がり摩擦について実験を行い、その知識を得る。
実験2.旋盤の精度検査:旋盤の静的精度検査、バックラッシ試験などを行い、工作機械の構造、機能を理解する。
実験3.金属材料引張試験:金属材料引の引張強さ、降伏点、耐力、伸び、などを調べる。
実験4.物体まわりの水の流れ:浅底回流水槽を使用して、円柱などの物体まわりの水の流れについて調べる。ベルヌーイの定理、Re数、レイノルズの相似則、マノメータ、ピトー管などについて理解を深める。
実験5.二重管熱交換器における伝熱特性:熱交換器の構造と特徴を理解する.伝熱機構を理解し、流量や並流、向流の違いによる伝熱量への影響を把握する。総括熱伝達係数を求め、既往の実験式と比較考察する。
実験6.エンジン振動計測:自動車エンジンを用いて、振動測定方法および解析方法を習得する。
3.
準備学習
講義で学んだ材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4力学と機械要素、機械工作、および数学、物理学に関する学習をしておいてください。
安全の心得を守ってください.
実験する前に、実験テキストをよく読んでおいてください。実験にふさわしい服装で来てください。
4.
授業計画
【第1回】ガイダンス:安全の心得など重要な話、実験5のテキスト配布、その他、があるので、必ず出席すること。
【第2回】実験に関する基礎講義1
【第3回】実験に関する基礎講義2
【第4回】学生は6班に分かれて,実験を行う.割り当てられた実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第5回】前回と同じ、割り当てられた1番目の実験実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第6回】前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第7回】前回と同じ、割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後、1週間以内に報告書を提出する。これにより1番目の実験が完了。
【第8回】新たに割り当てられた2番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第9回】割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。(第10回】割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う.
【第11回】割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後,1週間以内に報告書を提出する。これにより2番目の実験が完了する。
【第12回】新たに割り当てられた3番目の実験テーマについて1回目の実験を行う。
【第13回】割り当てられた実験テーマについて2回目の実験を行う。
【第14回】割り当てられた実験テーマについて3回目の実験を行う。
【第15回】割り当てられた実験テーマについて4回目の実験を行う。実験終了後、1週間以内に報告書を提出する。これにより3番目の実験が完了する。
5.
成績評価の方法、基準
出席状況、実験態度、報告書により評価する。とくに出席は重視する。実験に参加し、レポートを提出することが必要です。
6.
使用テキスト及び使用教材
機械・精密システム工学実験 (産図テクスト)
7.
その他
テキストに書いてある”安全の心得”をよく守ること。体験型の学習であることを認識してください。自分の手を使って感じ、自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の鼻で匂いを感じたことは貴重な経験になるはずです。特別の理由がない限り、全員履修するようにしてください。