Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
流体力学3(Fluid Mechanics 3) 吉田 照彦
3年 前期 専門科目選択 2単位
【機械・前】 11-1-0216

1.
授業目標
圧縮性流体力学について学習します。熱力学の基礎、質量保存則、エネルギ保存則、運動量保存則、マッハ数、先細ノズル、ラヴァル管、衝撃波、航空機と衝撃波との関係について学ぶ。
圧縮性流体の温度変化,圧力変化,密度変化,マッハ数などの計算ができるようにする。こう速で動く機械(航空機,新幹線など)の設計に必要な基礎知識を学習する。
2.
授業概要
黒板に板書して説明する。教科書のデータなどを活用して授業を行うので、教科書を持ってきてください。
流体力学1,2とは異なり、圧縮性のある流体についての流体力学について学習する。非圧縮性流体の場合とは異なるベルヌーイの式などを学ぶ。また、航空機と衝撃波との関係について学ぶ。適宜、問題演習を行う。
3.
準備学習
数学(線形代数学、常微分方程式、偏微分方程式、関数論、対数微分)、物理学1、物理学2(力学、波動)、熱力学を学習しておいてください。
適宜、簡単な小テストを行うので十分復習をし、また予習をしておいてください。
4.
授業計画
【第1回】圧縮性流体の基礎(状態方程式、体積弾性率、圧縮率)
【第2回】圧縮性流体の基礎(熱力学第一法則と比熱)
【第3回】圧縮性流体の基礎(熱力学第二法則とエントロピ)
【第4回】圧縮性流体の基礎(微小擾乱の伝播と音速、マッハ数)
【第5回】一次元の定常流れ(連続の式、運動方程式)
【第6回】一次元の定常流れ(ベルヌーイの式、運動量の式)
【第7回】一次元の定常流れ(エネルギの式、断熱流れにおける流速と音速)
【第8回】一次元の定常流れ(よどみ点状態)
【第9回】ノズル内の流れと垂直衝撃波(先細ノズルの流れ)
【第10回】ノズル内の流れと垂直衝撃波(ラバルノズル内の等エントロピ流れ)
【第11回】ノズル内の流れと垂直衝撃波(ラバルノズル内における衝撃波の発生、衝撃波の発生)
【第12回】ノズル内の流れと垂直衝撃波(垂直衝撃波の式、ランキン・ユゴニオの式)
【第13回】ノズル内の流れと垂直衝撃波(プラントルの式、垂直衝撃波の式)
【第14回】斜め衝撃波
【第15回】試験とまとめ
5.
成績評価の方法、基準
試験,学習態度
6.
使用テキスト及び使用教材
使用テキスト
「圧縮性流体力学」 松尾一泰著 (理工学社)
参考書 中林ほか2名共著 「流体力学の基礎(1)、(2)」 (コロナ社)
7.
その他
授業方法 教科書を使用する。重要な項目について板書して解説する。適宜演習を行う。電卓持参
授業内容のレベルと関連する科目 流体力学1、流体力学2、数学、熱力学
授業構成 講義、演習
流体力学1,流体力学2を履修しておいてください。流体力学1、流体力学2を履修していない人は、それらを履修してから本講義を受けてください。数学(線形代数学、常微分方程式、偏微分方程式、関数論,対数微分)を勉強しておいてください。