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授業目標 |
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1年次・2年次開講のバイオサイエンス学科カリキュラムで得た知識を、実験を通じて実際に体験し、確実なものにすることを目指しています。また、各種バイオ実験に共通する基本操作や、データの処理、レポートのまとめ方の基本なども習得できるように指導します。
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2. |
授業概要 |
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最初に実験の基本を講義します。その後は毎回連続2時限で1テーマ、都合6回の実験を実施します。最後に全体を総括し、レポートを返却します。 当科目自体は「専門の選択科目」ですが、実験6コースの中の特定コースだけを選択して受講する形式ではありません! この科目を履修登録した場合、初回ガイダンスも含め全コースを受講してもらいます。
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3. |
準備学習 |
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事前に実験マニュアルを配付しますので、予習をして臨んでください。また、座学の講義と違い、実験は危険を伴います。どこに危険が潜んでいるか、どうすれば危険を避けることができるかなど、安全にも留意して予習を行ってください。
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4. |
授業計画 |
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下記テーマの実験を実施します(ただし、初回と最終回は講義)。日程は別途掲示にて知らせます。 (1)総論:実験の基本(実験の組立、データ処理、安全教育、レポートのまとめ方など) (2)生物系1:ウシガエルの解剖と観察 (3)生物系2:顕微鏡の使い方と様々な細胞の観察 (4)生物系3:植物からのDNAの抽出単離 (5)生物系4:アガロースゲル電気泳動法によるDNA分子の分離 (6)化学系1:緩衝液(buffer)の調製とpH 測定 (7)化学系2:有機化合物の薄層クロマトグラフィー(TLC)による分離と観察 (8)レポート返却(指導を含みます)
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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当科目は実験系科目ですから、出席して実験を行い、その後、各回のテーマごとに実験レポートを提出することが必要です。評価は、実験中の取り組み方と提出されたレポート内容とで総合的に行ないます。このため、欠席および遅刻・早退、また、レポート未提出は、評価上著しく不利となります。試験は行ないません。また、欠席者に対する再実験も行いません。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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教科書:専用の実験マニュアルをコースごとに配付します。 参考書:基礎化学分野の教科書・参考書類 (濃度の計算方法を復習しておいてください。) 木下是雄(著)「理科系の作文技術」中公新書 (レポートのまとめ方の参考になります。) 高木隆司(著)「理科系の論文作法」丸善 (レポートのまとめ方の参考になります。)
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7. |
その他 |
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(1)当科目は「専門の選択科目」であり、また、「卒研着手条件」や「卒業認定」に関わる必須科目ではありません。しかし、3年次の「バイオ実験」5コース(選択必修科目)につながる基本操作の修得も兼ねていますので、可能な限り受講されることを勧めます。 (2)履修にあたり、前提条件となるものはありません。ただし、バイオサイエンス学科2年次前期までに開講している専門基礎系各科目を履修し、かつ、単位を取得していることが望ましいと言えます。また、データの処理やレポート作成に当っては、パソコンのワープロソフト(たとえばMS-Wordなど)や表計算ソフト(MS-Excelなど)を使いこなせることが望ましいでしょう。 (3)受講希望者は、ガイダンスを兼ねた初回の講義に必ず出席してください。この時の出席者名簿を元に次週以降の実験の班編成を決めます。よって、初回を欠席すると次の最初の実験を受講できなくなる可能性もあります。 (4)実験用白衣、名札、実験ノートを各自で用意してください。白衣は学内の売店(紀伊国屋書店)でも取り扱っています。ただし、特殊なサイズの白衣は扱っていません。適当なサイズがない場合、科目担当世話人(梶谷)に相談ください。学外の取扱店を紹介します。 (5)取り寄せの生き物を扱う実験もありますので、欠席者に対する補講は全コースで実施しません。
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