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授業目標 |
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人間的要素を対象とするヒューマンファクター(以下、HFと略称します)は、安心・安全のみならす、研究から技術開発・商品化・製造・販売提供の一連のサイクルに大きく関わっています。 当講座では、その関わりの多様性を、いくつかの切り口から検証し、理解を深掘りするとともに、それぞれの切り口分野でHFを活用する能力を高めることを目標とします。
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2. |
授業概要 |
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ヒューマンファクター(以下、HFと略称します)は、安心・安全の分野でヒューマンエラー等の原因になる等、ネガティブな側面も有していますが、逆に、安心・安全の確保のためには、不可避で重要なテーマです。 他方、商品開発・組織活性化・マーケティング、お客様の満足度等の成功にとっても、不可欠で大変重要な要因ともなり、ポジティブな側面も有しています。 当講座では、これらHFの多面性を5部門に分けて取上げ分析検討し、理解を深め、自らの実務上でも「一人称」で活用できる能力の向上に資することとします。
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3. |
準備学習 |
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毎回、次回に向けて準備学習をしておくべきテーマ・課題、及び、参考図書・資料を周知しますので、予習を行い、受講時への関心を高めてください。 毎回、講義の初めに、前回の重要ポイントについて復習します。反復学習により、理解を深めてください。
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4. |
授業計画 |
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【第1回】 ヒューマンファクター(以下、HFと略称します)概論 HFとは(歴史等)。HFの多様性(ダイバーシティ)。HFと「情報」の関わり。 第1部 安心・安全とHF 【第2回】 …… 事故(リスク)とヒューマンエラーの実態。 【第3回】 …… 事故(リスク)の原因分析。事故対策(その1.機器と人間のインターフェース等)。 【第4回】 …… 事故対策(その2.組織対応等)。損害の代替化。トラブルシューティング。 第2部 研究から商品化(MOT)とHF 【第5回】 …… 将来の産業構造と研究分野の選択。 【第6回】 …… インキュベーション(「死の谷」「ダーウインの海」等)。 【第7回】 …… 技術のマネージメントと知的財産権(IPR)。 ◎ 前半チェックレポート課題周知。 【第8回】 …… ビジネスモデル(広義・狭義)の構築。 第3部 企業・組織のイノベーションとHF 【第9回】 …… グローバル化の必然性と求められる対応。 【第10回】 …… 組織の活性化(HFを考慮した組織の構築)。 ◎ 前半チェックレポート提出。 【第11回】 …… 戦略・戦術の現実的構築。 第4部 マーケティング(CRM)とHF 【第12回】 …… 「顧客」概念の変化と対応。 ◎ 期末レポート課題周知。 【第13回】 …… IT技術を活用したマーケティング 第5部 企業の社会的責任(CSR)とHF 【第14回】 …… 変わる企業の存在意義と責任。 【第15回】 …… 企業の社会的責任への対応。 ◎ 期末レポート提出。
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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2回のレポートの結果を、総合評価します。但し、ウエイトは、「期末レポート」を高くします。 レポートでは、「理解」の程度と、「独自の論理立て」の程度とを、評価します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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15回通しの特別な教科書は、使用しません。個々のテーマ毎の参考図書・資料は、その都度周知します。 各テーマの要点を記したレジメを、各回作成し、配布します。
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7. |
その他 |
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特にありません。
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