思潮文化論1(Thought and Culture 1) |
小松 真理子 |
1年
金前期
総合基礎科目選択
2単位
【地域・前】 11-1-0700
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1. |
授業目標 |
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この講義では現代社会において人間としての在り方や生き方について深く考えることを目標とします。とりわけ生命倫理、医療倫理を中心に現代における生と死の問題の諸局面を提示・紹介し、これについて自分なりの考え方を持てるように考えてもらいます。そのための最小限の知識を身につけてもらいます。
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2. |
授業概要 |
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哲学とは何か、倫理とは何かを出発点とし、先哲の哲学・倫理思想を通じて人間はどのように認識できると考えてきたのか、そして人間としての生き方、倫理についてどう考えてきたのかを学びます。その後は現代の医療における死の問題を扱い、最後に死の文化を探ります。哲学・倫理思想の歴史をみてから、脳死・臓器移植問題、安楽死・尊厳死問題、死生観と死の儀礼といった問題を取り上げます。
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3. |
準備学習 |
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前回のレジュメを読んで復習しておくこと。
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4. |
授業計画 |
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1.哲学とは何か、倫理とは何か ―思潮文化論で何を学ぶか 2.哲学・倫理思想の歴史(1)―ソクラテス、プラトン、アリストテレス 3.哲学・倫理思想の歴史(2)―デカルト、カント、ベンサム、ミル、プラグマティズム 4.先端医療技術がもたらした生と死の問題―生命倫理の出現、インフォームド・コンセント 5.脳死とは何か 6.脳死をめぐる諸問題と諸意見 7.死の定義、および脳死者の取り扱い 8.臓器移植の問題 9.近年明らかになってきた脳死概念の矛盾 10.安楽死 11.尊厳死 12.死生観と死の儀礼(1)―仏教、儒教 13.死生観と死の儀礼(2) ―道教、神道、日本の民俗信仰 14.死生観と死の儀礼(3) ―チベット 15.死生観と死の儀礼(4)―インド、欧州・アメリカ
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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テスト(知識問題・論述式混合)によって評価します
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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各回にまとめのレジュメを配布します。時に参考資料プリントを渡すことや、ビデオを見せることがあります。
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7. |
その他 |
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地域経済学科にとって社会科教職科目になります。
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