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授業目標 |
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この授業の目標は、経済史に関する基本的な知識を学ぶことにより、資本主義の生成・発展プロセスを理解し、グローバリゼーション下にある世界経済の現状をより深く理解する能力を養うことにあります。なお、この授業では西洋(ヨーロッパ、アメリカ)の経済史を中心に学びますが、必要に応じて日本やアジア諸国の経済史にも言及します。
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2. |
授業概要 |
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この授業では、古代から中世におけるヨーロッパの生産様式(アジア的生産様式、古典古代的生産様式、封建的生産様式)を概観したのち、19世紀の欧米各国(英・仏・独・米)における産業革命のプロセスを比較し、それぞれの特徴を理解します。
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3. |
準備学習 |
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どのような分野であれ、歴史の学習は現状と比較することによってより理解が深まり、解決すべき問題点がより明確になりますので、政治・経済・文化その他あらゆる分野において「いま何が起こっているのか」をできるだけ幅広く理解するよう、新聞、テレビ、インターネットなどで最新の情報に触れる習慣をつけてください。
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4. |
授業計画 |
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第1回:ガイダンス 経済史を学ぶ意義 第2回:市場経済システムの特徴と基本構造 第3回:資本主義の多様性 第4回:古代の生産様式 第5回:西洋の封建制度 第6回:貿易の発展と商業革命 第7回:イギリスの産業革命(1)産業革命前のイギリス経済、産業革命開始の諸条件 第8回:イギリスの産業革命(2)綿工業の発展、貿易の発展、「世界の工場」 第9回:イギリスの産業革命(3)信用制度の発達、中央銀行制度の確立、証券市場の発展 第10回:イギリスの産業革命(4)交通・通信の発達、世界貿易の拡大 第11回:フランスの産業革命 第12回:帝国主義的拡張 第13回:第二次産業革命とアメリカ・ドイツの台頭 第14回:大企業の成立 第15回:アメリカ的方法の進展
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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出席30%、授業態度20%、レポートまたはテスト50%で評価します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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テキストは指定しません。 必要に応じてプリントを配布します。
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7. |
その他 |
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この授業を通じて、受講生の皆さんが多様な価値観を理解し、それを受け入れる寛容な態度を身に付けられることを期待します。
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