1. |
授業目標 |
|
人間というのは、その言葉の意味するとおり、「人と人との関係」によって生きる存在です。その意味で、いかに生きていくかという人生にとって大きな問題は、いかに人間関係を作っていくかという問題でもあります。本講義においては、産業社会学から生まれた人間関係論を限定的に捉えることなく、人間の本質的なあり方を指すものとして、幅広いアプローチから捉えて、学生諸君が人間関係を考える手がかりを与えることを目標とします。また、教職課程の科目として、教育をめぐる人間関係についても、詳述します。
|
2. |
授業概要 |
|
人間関係をめぐる基礎概念としての個人、集団、社会などについて略述した上で、哲学的な観点、社会心理学的な観点、歴史学の観点、教育学の観点から、西洋と日本の比較を基本的な視座として、順に論じる予定です。
|
3. |
準備学習 |
|
・授業中に指摘した参考文献を読んで、レポートを書く ・授業中に分からなかった用語などは、次回までに調べておく
|
4. |
授業計画 |
|
【第1回】人間関係への視座、個人と集団 【第2回】人間関係に影響を与える諸要因 【第3回】「世界内存在」とは何か 【第4回】「我と汝」の人間関係 【第5回】絶対他者とは何か 【第6回】関係としての神 【第7回】絶対契約と世俗の相対契約 【第8回】古代社会に於ける人間関係 【第9回】世俗契約の出現と人間関係 【第10回】近代西洋社会における人間関係 【第11回】日本の義理・人情の人間関係 【第12回】「世間」とは何か 【第13回】「社会」とは何か 【第14回】対人認知とコミュニケーション 【第15回】教師と生徒の関係、試験
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
期末におこなう論述式のペーパーテストによって評価する。評価の基準は、基本的な事項の知識修得と理解を合格最低基準として、答案の文章、論理性、客観性、分析力などを評価して加点します。
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
テキスト:特定のものは使用しない。 参考書・参考資料等:授業中に適宜読むべきものを指示します。
|
7. |
その他 |
|
|