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授業目標 |
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博物館概論を中心に、授業を進めていきます。博物館とは何かについてまず概観し、学芸員として必要不可欠な基礎知識の習得を目指します。履修後に受講者が、バックヤードを含めてその博物館を十分に分析できる観察眼を身に付けることと、将来、善良な市民の一人として積極的に博物館活動に参加できるような人材育成を目標にしています。
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2. |
授業概要 |
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具体的には、博物館関連法規、学芸員制度の現状、博物館の歴史などを理解しながら、現在の博物館が置かれている状況を理解し、今後の博物館の目指す方向性や学芸員の活動などについて15回の講義を予定しています。 授業はレジュメやパワーポイントを中心に進めますが、毎時間に簡単な演習を実施することで理解を深めます。大学での講義以外に、県内博物館の見学も予定しており、博物館の仕組みや学芸員の仕事がより一層理解できるようになります。
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3. |
準備学習 |
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栃木県内の博物館(美術館、水族館、郷土資料館、動物園など含む)または出身地の博物館を見学すること。 新聞等で博物館(美術館、水族館、郷土資料館、動物園など含む)の記事を読んでおくこと。
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4. |
授業計画 |
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ここでは、授業時間を15回と考えています。 第1回 博物館の定義、博物館の役割 第2回 博物館関連法規 その1 第3回 博物館関連法規 その2 第4回 博物館関連法規 その3 第5回 博物館の種類と分類 第6回 博物館の歴史(世界) 第7回 博物館の歴史(日本・江戸時代以前) 第8回 博物館の歴史(日本・明治時代) 第9回 博物館の歴史(日本・大正昭和時代) 第10回 博物館の現状と課題 その1 第11回 博物館の現状と課題 その2 第12回・第13回 博物館見学 第14回 今後の博物館と学芸員 第15回 試験
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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評価は、出席と授業中実施する演習の成果を基本とし、試験及び提出されたレポートの内容を総合的に評価します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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レジュメを中心に授業を進めますので、特に指定する教材はありませんが、博物館に関する総合的な知識を得るために下記のような、博物館概論や博物館関連の図書の一読を薦めます。 (参考) 鈴木眞理ほか『改訂博物館概論』(株)樹村房 関秀夫『博物館の誕生―町田久成と東京帝室博物館』岩波新書 千地万造『博物館の楽しみ方』講談社現代新書 出口 保夫『物語 大英博物館―二五〇年の軌跡 』中公新書 など
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7. |
その他 |
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博物館学芸員資格必修 帰省先や県内を問わず、最低限2箇所以上の博物館を見学し、その概要及び感想についてのレポート提出があります。
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