Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
総合演習(Comprehensive Seminar for Teaching Profession) 児玉 善仁
4年 後期 教職科目 2単位
【資格・後】 11-1-0806

1.
授業目標
中学校教員を目指す学生が、総合的学習の時間において、人類社会の普遍的な問題を指導できるように、個別テーマに沿った内容を理解させます。本年度は「倫理とは何か」について考えることを学ばせる演習を行ないます。内容は、以下のテキストに応じた授業計画の順です。
2.
授業概要
現実の社会における実際上の倫理的諸問題について、どのように捉え、どのように行動するのかについて、各人に発表させて、全員で議論します。
3.
準備学習
・事前にテキストに目を通しておくこと
・必ず次回発表箇所を読んで、問題点を確認しておくこと
・できるだけ関連文献にも目を通しておくことが望ましい。
4.
授業計画
【第1回】授業の主旨とテキストの概要説明。テキスト発表分担者の決定。
【第2回】ヘアヌードと他者危害の原則 発表と討議(以下同じ)
【第3回】留学生射殺事件の無罪判決
【第4回】エイズ患者のプライバシー
【第5回】子供の名前と自己決定権
【第6回】何歳になったら親に内緒で人工妊娠中絶をしてよいか
【第7回】代理母は許されるか
【第8回】安楽死と尊厳死
【第9回】死刑廃止論
【第10回】セクハラで大事なのは使用者責任
【第11回】ハイテク社会と製造物責任法
【第12回】公正の概念とアファーマティヴ・アクション
【第13回】自殺は許されない行為か
【第14回】売春は悪か
【第15回】まとめと考察 − 他者危害の原則を考える
5.
成績評価の方法、基準
テキストの理解と自ら考える力を発揮できたかどうか。授業中の発表や発言を判断して評価するとともに、最後に提出させるレポートによって最終評価します。
6.
使用テキスト及び使用教材
加藤尚武『応用倫理学のすすめ』丸善ライブラリー
小浜逸郎『なぜ人を殺してはいけないのか』洋泉社新書
7.
その他
中学免許・高校情報必修、他高校免許選択
自主的に取り組み、自発的に発言することを期待します。