Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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貿易論 II 杉浦 史和
選択必修  2単位
【経済】 11-1-1110-1576-10

1. 授業の内容(Course Description)
 現代の国際経済は、経済のグローバル化が進展し、国境を越えた商品取引のみならず、大規模な資本移動も大きな特徴となっています。貿易と投資が相互に関連しながら拡大しているからです。基礎的な貿易論は自由貿易の利益をおさえた上で、この国際貿易と直接投資の関係に注目し、近年急速に発達しつつある新しい経済理論を学んでいきます。地域統合も国際経済の焦点となっていますが、我が国にとって、アジア地域にとって、世界にとってどのような意味を持つのか、考えることができるようにしたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 国際的な資本移動が可能な場合に、貿易と投資はどのような効果をもたらすか理解できる。戦略的産業政策など貿易に関する政策の含意や、技術および技術移転の重要性を理解できる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末テスト60点、Web CTを通じた自宅での課題学習の提出40点。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:クルグマン『国際貿易の理論』文眞堂
 その他参考資料は、適宜配布する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 Web CTを利用して、毎回、簡単なクイズを出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。Web CTには関連資料なども記すので、これらを利用して、積極的に勉強していって欲しい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 この講義は教科書、パワーポイントを利用したプレゼンテーションを中心に進めます。学生諸君は、教科書を必ず準備し、できるだけ前列に座るようにして下さい。プレゼンテーションの電子データはWebからダウンロード可能な形で提供します。また、新聞や雑誌などの関連記事を読んでおいてください。質問を歓迎します。
 教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して、学習効果が上がるよう心がけて下さい。
 前期の講義を受講し、貿易の基礎理論をマスターしていることが必要です。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業案内・オリエンテーション
【第2回】
 収穫逓増、独占的競争
【第3回】
 規模の経済性、製品差別化
【第4回】
 産業内特化
【第5回】
 「双方向」ダンピング・モデル
【第6回】
 収穫逓増再論
【第7回】
 資本蓄積と不均等発展
【第8回】
 戦略的産業政策
【第9回】
 為替媒介通貨と国債交換構造
【第10回】
 技術革新
【第11回】
 国際貿易の「技術格差」モデル
【第12回】
 内生的技術革新
【第13回】
 市場アクセス
【第14回】
 産業組織
【第15回】
 まとめ・期末テスト