1. |
授業の内容(Course Description) |
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現代の国際経済は、経済のグローバル化が進展し、国境を越えた商品取引のみならず、大規模な資本移動も大きな特徴となっています。貿易と投資が相互に関連しながら拡大しているからです。基礎的な貿易論は自由貿易の利益をおさえた上で、この国際貿易と直接投資の関係に注目し、近年急速に発達しつつある新しい経済理論を学んでいきます。地域統合も国際経済の焦点となっていますが、我が国にとって、アジア地域にとって、世界にとってどのような意味を持つのか、考えることができるようにしたいと思います。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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国際的な資本移動が可能な場合に、貿易と投資はどのような効果をもたらすか理解できる。戦略的産業政策など貿易に関する政策の含意や、技術および技術移転の重要性を理解できる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末テスト60点、Web CTを通じた自宅での課題学習の提出40点。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:クルグマン『国際貿易の理論』文眞堂 その他参考資料は、適宜配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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Web CTを利用して、毎回、簡単なクイズを出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。Web CTには関連資料なども記すので、これらを利用して、積極的に勉強していって欲しい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この講義は教科書、パワーポイントを利用したプレゼンテーションを中心に進めます。学生諸君は、教科書を必ず準備し、できるだけ前列に座るようにして下さい。プレゼンテーションの電子データはWebからダウンロード可能な形で提供します。また、新聞や雑誌などの関連記事を読んでおいてください。質問を歓迎します。 教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して、学習効果が上がるよう心がけて下さい。 前期の講義を受講し、貿易の基礎理論をマスターしていることが必要です。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業案内・オリエンテーション 【第2回】 収穫逓増、独占的競争 【第3回】 規模の経済性、製品差別化 【第4回】 産業内特化 【第5回】 「双方向」ダンピング・モデル 【第6回】 収穫逓増再論 【第7回】 資本蓄積と不均等発展 【第8回】 戦略的産業政策 【第9回】 為替媒介通貨と国債交換構造 【第10回】 技術革新 【第11回】 国際貿易の「技術格差」モデル 【第12回】 内生的技術革新 【第13回】 市場アクセス 【第14回】 産業組織 【第15回】 まとめ・期末テスト
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