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授業の内容(Course Description) |
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この授業は主として入学したばかりの1年生を対象としているので、まず諸君が勉強していく経済学とはどのような学問であるかという話から始めたい。とはいっても教科書的な話は興味を持ちにくいので、実際に日本で起こっている経済問題を新聞記事を使って説明する。幸い今年度から「日本経済入門」講座が始まるのでその授業と合わせて聞いてもらえると嬉しいが、この授業だけ聞いても分かるように説明するし、また合わせて聞いても授業内容がダブらないように主として財政問題からアプローチしたいと考えている。 現在の日本経済は他の欧米諸国と同じように景気回復が遅れている。幸い中国やインド、インドネシアといった東南アジア諸国では景気はそれほど悪くないしアメリカ経済にも回復の兆しが見えている。その恩恵をうけて日本経済でも輸出が比較的順調である。そもそも今回の景気後退はどうして起こったのか、そして景気後退は私たちの家計にどのような影響を与えているか、またこのような景気後退をどうしたら和らげることができるのかといった問題について説明する。あわせて民主党政権の経済・財政政策についても新聞記事を使って説明する。時間があれば日本でおこっている少子高齢化の問題についても説明する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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1 経済学を学ぶ意義と限界を知ること 2 日本経済の現状についての知識をもつこと
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成績評価方法(Grading Policy) |
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原則として授業中に行う試験と15回目の授業時に行う試験で評価する。詳しくは最初の授業時に説明する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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原則としてテキストは使用しない。その代わりに授業中に新聞記事や雑誌記事の切り抜きをコピーして配布する。参考文献は適宜指示する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業中に行われる試験(答案は採点して1週間後に返却される)の成績に満足できない諸君には1ヶ月以内でのレポートの提出が認められる。レポートも採点して返却されるが、レポートの方の成績が良い場合には、その成績をもって試験の成績に替えることができる。 授業で取り上げる経済問題は、新聞やテレビのニュースで取り上げられるテーマが多いので、できるだけ新聞に目を通し、テレビのニュースを見るようにしてほしい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業を静かに聞いてくれる学生諸君の履修を希望する。単位の取得だけを目的とする諸君の履修は歓迎しない。授業への遅刻は30分に限り認める。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業のガイダンス 【第2回】 経済学とはどのような学問か 【第3回】~【第7回】 日本の直面する経済問題 【第8回】~【第12回】 日本の経済問題と私たちの暮らし 【第13回】・【第14回】 民主党政権の経済対策 【第15回】 総括と春学期の授業全体を範囲とする試験
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