Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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ヨーロッパ経済論 I 廣田  功
選択必修  2単位
【経済】 11-1-1110-1865-01

1. 授業の内容(Course Description)
 この授業ではまずEU経済統合の成立と展開、EU経済の仕組み(制度・政策)について説明し、それを前提としてヨーロッパ主要国(ドイツ、フランス、イギリスなど)の経済について説明することにします。この主要国経済の説明については、それぞれの経済社会システムの特質を把握することに力点を置きます。その際、20世紀の歴史の中で、それぞれのシステムが形成されたことに着目し、歴史的な観点を入れて説明します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ヨーロッパ各国の経済を強く規定しているEUの制度的特徴を捉え、今日の多極化・多層化した世界経済の構造の特徴について理解を深めるとともに、日本とアジアの地域経済統合の可能性について考える視点を養うことが目標です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(30%):出席状況と小テスト(3回程度)により評価する。
 定期試験(70%)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。
 参考文献:『欧州統合のダイナミズム』(R.フランク著・日本経済評論社);『欧州統合の半世紀と東アジア共同体』(廣田功編・日本経済評論社);『ヨーロッパ経済論』(田中素香他);『ユーロ』(田中素香著・岩波新書);『戦後世界経済史』(猪木武徳著・中公新書)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 講義では次の回の講義のプリントを配布するので、これを事前に読んでおくこと。また、小テストには、プリントを良く復習して臨むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 本授業の内容に沿った適当なテキストがないため、毎回詳細な講義録を配布します。そのため授業に出席することがきわめて重要になりますので、注意してください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 「ヨーロッパ経済論」の課題
【第2回】
 ヨーロッパ経済統合思想の展開
【第3回】
 ヨーロッパ経済統合運動の展開
【第4回】
 第2次大戦後のヨーロッパ経済統合の歴史I
【第5回】
 第2次大戦後のヨーロッパ経済統合の歴史II
【第6回】
 ヨーロッパ統合の拡大と深化I
【第7回】
 ヨーロッパ統合の拡大と深化II
【第8回】
 共通政策の歴史と現状I
【第9回】
 共通政策の歴史と現状II
【第10回】
 通貨統合の歩みI
【第11回】
 通貨統合の歩みII
【第12回】
 グローバリゼーションと単一市場の形成
【第13回】
 市民から見たヨーロッパ統合
【第14回】
 ヨーロッパ経済社会モデルとその行方
【第15回】
 まとめ