Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
企業戦略論 I 丹羽 憲夫
選択必修  2単位
【経営】 11-1-1120-1882-03

1. 授業の内容(Course Description)
 各企業は安定的・継続的に成長するために中・長期目標を定め、それを達成するために、企業戦略(経営戦略)を策定し、実行をしています。
 本講義では企業戦略を策定するための様々な前提について学びます。
 否応なしにグローバル化してきた企業環境、特に経営の透明性の確保や経営を取り巻くいろいろな課題について現状と課題を考察していきます。
 企業戦略論 Ⅰ(春期)は企業戦略を適切に策定・実行するための概論であり、企業戦略論 Ⅱ(秋期)においては企業戦略を構成する様々な機能別戦略について解説します。
 したがって、企業戦略論 Ⅰ(春期)と企業戦略論 Ⅱ(秋期)を連続した授業として内容を考えていますので、続けて履修することによって、企業戦略全体を学ぶことができます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 企業経営をとりまくさまざまな環境の変化について学び、戦略策定の基本について理解することが目的です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末に課題を示し、それについてレポートを提出してもらいます。レポートの内容評価で75%、および出席状況の評価で25%とし、総合評価とします。
 出席状況の評価は毎講義の終了時に、講義内容についての質問に答えてもらいますが、その内容についての評価も含みます。
 受講中の積極的な参画(意見の発言や質問など)については加点します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献:『経営戦略の論理 第3版』伊丹敬之著 日本経済新聞社
『MBA経営戦略』相葉宏二著 ダイヤモンド社
『経営戦略の基本』経営戦略研究会著 日本実業出版社
 その他、講義中に適宜参考文献を紹介します。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 上記に紹介した参考文献を読んでおくこと。
 授業はパワーポイントを使ったスライドのみで行います。
 使用したスライドは授業終了後にTeikyo Web Classに掲載しますので、復習すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日本企業を取り巻く環境はますますグローバル化し、複雑さを増しています。
 皆さんが実社会に入って直面する課題に、常にグローバルな視点で判断できるようにサポートしたいと思っています。積極的な議論への参画を期待します。
 また、日本経済新聞など日常的に経済関連の新聞・雑誌などを読む習慣を身に付けてください。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション:私の自己紹介、講義の内容・進め方、成績評価についての説明
【第2回】
 企業戦略の定義
 経営理念とVISIONと戦略
 全社戦略(あるべき姿へのシナリオ)の策定①
【第3回】
 全社戦略の策定②
 ドメイン・コアコンピタンス
 「選択と集中」と「差別化」
【第4回】
 企業経営のグローバル化とは?
 ステークホールダーとの関係
【第5回】
 規制緩和と金融危機、その後
【第6回】
 取締役会のあり方
【第7回】
 コーポレートガバナンスとコンプライアンス
 内部統制
【第8回】
 株主総会・IR・アナリスト
【第9回】
 CSRとは?
 国連グローバルコンパクト
【第10回】
 企業行動原則
 倫理的な行動と遵法
 セキュリティー
【第11回】
 企業情報の開示とお客様への対応
 ビジネスパートナーとの関係
【第12回】
 環境保護への対応
 モントリオール議定書とフロン全廃
 京都議定書とその後
【第13回】
 循環型社会の実現
 省資源・省エネルギー・ゼロエミッション
【第14回】
 環境保護への世界の取り組み
【第15回】
 春期のまとめ・質疑