Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
航空事業論B 酒井 正子
選択必修  2単位
【観光経営】 11-1-1130-1575-04

1. 授業の内容(Course Description)
 グローバル化が進み、毎年多くの日本人が外国に出かける一方、外国からも日本にやってきており、日本政府は訪日外国人の数を一千万人に増やそうというビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)を繰り広げているところである。国内航空旅行者数に目を転じると、一億人に近く、海外航空旅行者数とあわせると、日本は世界有数の航空大国である。しかし、日本は2011年3月11日の東日本大震災と福島原発事故で深手を負うなか、東アジア各国から猛追を受けているのが実態である。ことに、中国は旅客数において日本を追い越し、その差を広げつつある。
 前期の授業では、日本の国内航空事情を中心に講義したが、後期の授業では、世界に目を転じて、低価格の新たなビジネスモデルが繁栄している航空会社の業界や、民営化が進められている空港経営について、国際比較をしながらみていく。航空輸送産業を取り巻くもろもろのシステムや産業についても講義する予定である。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 観光経営学科に在籍する学生にとって、航空運送関係事業は就職希望のひとつであろう。航空会社と空港、それら関連企業における現場、職場について具体的な内容を織り交ぜて、この業界に理解を深めてもらう。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業中に行う2回の小テストの合計で評価する。小テストは、授業の理解度を深める目的をもって6~7回目に一度、15回目(学期最終回)に一度行う。点数配分は、前期と同様に、それぞれ35点ずつとし、残り30点は出席点とする。小テストの実施日は、授業中に予め発表する。
 出欠は、アトランダムに数回とる。従って、1回の出席はほぼ5点に相当する。遅刻や欠席は学生の権利放棄であるばかりか、知識蓄積の機会損失であることに留意してほしい。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:適宜プリントを配布する
 参考文献:酒井 正子『羽田 日本を担う拠点空港』成山堂書店、2005年
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 常にマスコミ情報を収集するように努力し、その歴史的経緯などに興味が沸けば、質問するよう努めること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 航空に関するニュースは毎日と言っていいほどマスコミに登場するので、折に触れて授業中に説明する予定であるものの、学生諸君自らが幅広く情報を集め、積極性をもって授業に出ることを薦めたい。
 前期の航空事業論Aを履修していることが望ましい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 後学期授業の進め方と前学期授業の復習
【第2回】
 世界の航空会社と路線
【第3回】
 世界の航空会社と低費用航空会社(LCC)の成長
【第4回】
 日本の航空会社と低価格航空会社(LCC)の誕生
【第5回】
 パイロット(機長)とスチュワーデスの業務
【第6回】
 空港と航空管制のしくみ
【第7回】
 航空座席予約、発券と空港チェックインのしくみ
【第8回】
 航空ダイヤの決まり方としくみ
【第9回】
 世界の空港、生き残り競争
【第10回】
 日本の空港と民営化
【第11回】
 中国・東アジア各国の経済発展と航空会社
【第12回】
 中国、東アジア各国の経済発展と拠点空港
【第13回】
 日本の航空機開発の歴史
【第14回】
 世界の航空機開発の歴史
【第15回】
 最終回小テスト