Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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債権総則B 北見 良嗣
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-0179-05

1. 授業の内容(Course Description)
 この講義では、前期に引続き、物権法と並んで、民法財産法の基幹をなす債権法全体に共通するルール(総則)を学習します。具体的には、「第9章 相殺」から「第12章 多数当事者の債権債務関係」、さらに第3章の中で積み残しとなっている「弁済による代位」を取り上げることを考えています。
 この分野は、倒産法の入り口をなす(責任財産の保全)ばかりか、金融取引法の根幹の1つをなしており(保証など)、今日の金融取引を理解する上でも、喫緊のものとなっています。
 法制度の説明にあたっては、その背景にある社会経済事情などについても、説明するようにしたいと思います。できるだけ双方向の授業を目指します。
 なお、「第1章 序説」から「第8章 債権譲渡」までは、前期開講の「債権総則A」にて履修することにします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 法学検定試験2級、3級(司法)レベル
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 試験+出席状況(学生便覧参照)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:内田 貴 『民法Ⅲ(第3版)―債権総論・担保物権』 東京大学出版会(2005)
 参考文献:中田・潮見・道垣内 編
『別冊ジュリスト 民法判例百選Ⅱ―債権(第6版)』 有斐閣(2009)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 授業で聴いた内容は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習して下さい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 講義には、テキスト、六法は必ず持って来て下さい。私語は厳禁します(ルールを守れない学生は退出)。
 学生諸君の積極的な参加を期待します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 イントロダクション
 テキスト
 第9章 相殺
【第3回】~【第4回】
 第10章 責任財産の保全
  Ⅰ債権者代位権
【第5回】
  第10章 責任財産の保全
  Ⅰ債権者代位権
  Ⅱ債権者取消権
【第6回】~【第8回】
  第10章 責任財産の保全
  Ⅱ債権者取消権
【第9回】~【第11回】
  第11章 保 証
【第12回】~【第13回】
  第12章 多数当事者の債権債務関係
【第14回】・【第15回】
  第3章 弁済による債権の実現
  Ⅴ弁済による代位
  まとめ他