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授業の内容(Course Description) |
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この講義では、前期に引続き、物権法と並んで、民法財産法の基幹をなす債権法全体に共通するルール(総則)を学習します。具体的には、「第9章 相殺」から「第12章 多数当事者の債権債務関係」、さらに第3章の中で積み残しとなっている「弁済による代位」を取り上げることを考えています。 この分野は、倒産法の入り口をなす(責任財産の保全)ばかりか、金融取引法の根幹の1つをなしており(保証など)、今日の金融取引を理解する上でも、喫緊のものとなっています。 法制度の説明にあたっては、その背景にある社会経済事情などについても、説明するようにしたいと思います。できるだけ双方向の授業を目指します。 なお、「第1章 序説」から「第8章 債権譲渡」までは、前期開講の「債権総則A」にて履修することにします。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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法学検定試験2級、3級(司法)レベル
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験+出席状況(学生便覧参照)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:内田 貴 『民法Ⅲ(第3版)―債権総論・担保物権』 東京大学出版会(2005) 参考文献:中田・潮見・道垣内 編 『別冊ジュリスト 民法判例百選Ⅱ―債権(第6版)』 有斐閣(2009)
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業で聴いた内容は、必ずその日のうちにノート整理を行い、復習して下さい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義には、テキスト、六法は必ず持って来て下さい。私語は厳禁します(ルールを守れない学生は退出)。 学生諸君の積極的な参加を期待します。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】・【第2回】 イントロダクション テキスト 第9章 相殺 【第3回】~【第4回】 第10章 責任財産の保全 Ⅰ債権者代位権 【第5回】 第10章 責任財産の保全 Ⅰ債権者代位権 Ⅱ債権者取消権 【第6回】~【第8回】 第10章 責任財産の保全 Ⅱ債権者取消権 【第9回】~【第11回】 第11章 保 証 【第12回】~【第13回】 第12章 多数当事者の債権債務関係 【第14回】・【第15回】 第3章 弁済による債権の実現 Ⅴ弁済による代位 まとめ他
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