Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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債権総則A 長谷川 成海
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-0425-01

1. 授業の内容(Course Description)
 契約法や不法行為法に共通する、債権法全体に共通のルール(総則)を学ぶ。
 資本主義経済における資本供給の根幹をなす金融取引の分野で重要なルールとなっている。また、担保物権の前提となる「被担保債権」の帰趨を支配するルールも債権総則が中心である。
 理解の難しい部分も多く含まれるので、できるかぎり、身近な例をとりあげて授業を進めていきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 債権総則Bと併せて、債権総則の理解を通じ、民法財産法全体の体系的理解に役立つことを期待したい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 WebCTを用いた試験により評価する。試験の問題は、毎回の授業で解く演習問題を基礎とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:宇佐美大司他『プリメール民法3 債権総論』第2版、法律文化社
 六法:『岩波基本六法2011』を推奨する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回の授業後にノートを読み直し、演習問題を再度解いてから次の授業に臨むこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業にはテキストと六法を持参すること。
 疑問点があれば、遠慮なく質問し、また、発言を求められたら積極的に発言して、双方向的な授業となるよう努めてもらいたい。
 受講後は、債権総則Bを受講することが望ましい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション
 債権の基礎知識
【第2回】
 債権の目的
 債権の分類:特定物債権、種類債権、金銭債権
【第3回】
 利息債権、選択債権、任意債権
【第4回】
 債務不履行の要件(1)
  履行遅滞・受領遅滞
【第5回】
 債務不履行の要件(2)
  債務の本旨に従わない履行
  履行不能 
【第6回】
 債務不履行責任(1)
  履行強制
  損害賠償
【第7回】
 債務不履行責任(2)
  損害賠償
  契約解除他
【第8回】
 責任財産の保全(1)
  債権者代位権
【第9回】
 責任財産の保全(2)
  詐害行為取消権
【第10回】
 債権侵害
 多数当事者の債権関係(1)
【第11回】
 多数当事者の債権関係(2)
  分割債権関係
  不分割債権関係
  連帯債権
【第12回】
 連帯債務(1)
  性質・成立・効力
【第13回】
 連帯債務(2)
  効力・不真正連帯債務
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 まとめと試験