Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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刑法研究 I 古瀬 駿介
選択  2単位
【法学研究科】 11-1-1210-0472-03

1. 授業の内容(Course Description)
 刑法総論をテキストに従って、順に講義する。刑法総論については、現在、多数の解説書が出版されているが、その多くは情報量があまりに膨大で一定時間内で、消化できるか疑問である。限られた時間内で一定の成果の得られるよう、裁判所職員総合研修所監修「刑法総論講義案」(三訂補訂版)を使用し、罪刑法定主義、構成要件該当性、違法性責任論、未遂犯、共犯、罪数などの順に法理論、判例を検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 刑法総論の学説、判例を詳細に検討、理解し、実務に役立てる知識を身につけること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 テーマを事前に知らせ、提出されたレポートによって評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト『刑法総論講義案(三訂補訂版)』裁判所職員総合研修所監修、司法協会発行(3,143円)
 参考文献『判例刑法総論第5版』西田典之・山口厚・佐伯仁志著、有斐閣
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 テキスト以外の刑法総論の教科書を一冊購入し、事前に関連箇所を読んでおくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 一方通行とならないよう、授業中に質問、発言を述べてもらいたい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 犯罪と刑罰の基本観念
【第2回】
 罪刑法定主義
【第3回】
 刑法の適用範囲
【第4回】
 犯罪の概念と犯罪の成立要件
【第5回】
 犯罪概念の基底としての「行為」
【第6回】
 構成要件の機能と構成要件要素
【第7回】
 実行行為Ⅰ(総説)
【第8回】
 実行行為Ⅱ(不作為犯)
【第9回】
 実行行為Ⅲ(間接正犯)
【第10回】
 因果関係
【第11回】
 構成要件的故意Ⅰ(総説)
【第12回】
 構成要件的故意Ⅱ(事実の錯誤)
【第13回】
 構成要件的過失Ⅰ(総説)
【第14回】
 構成要件的過失Ⅱ(過失判に関する実務的諸問題)
【第15回】
 違法性の実質とその判断