Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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民法概論A 三橋 信行
必修  2単位
【法律】 11-1-1210-0508-09

1. 授業の内容(Course Description)
 民法概論Aは、後期の民法概論Bと共に、民法典の第一編総則、第二編物権、第三編債権即ち財産法の概要を把握し、2年次以降の民法各論、その他私法関連の個別的科目のための基礎的素養を、習得することを授業内容とする。具体的には、民法概論Aでは、民法入門の機能を果たすことをその目的としつつ、基本用語・法律行為と契約を主として習得学習する。
 民法概論A及びBの授業内容の配列は、民法典の条文の順序に拘ることなく、初めて民法に接し学ぶこととなる一年生の容易なる理解に資することを目的とした、大局的観点よりの配列となっている。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 私法の一般法たる民法典の基礎の習得を目標として、民法典第一編の総則と第三編債権を中心に主として財産法の根幹を構成する概念が把握できるようにする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 15回目の授業で実施する授業内試験(原則として論文式)のみにより100%評価する。
 故に都度の出席はとらぬも、できるだけ授業に出席することをすすめる。授業への出席結果が反映するような試験問題となる。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは、有斐閣発行の、『民法(財産法)25講』 椿 寿夫著を使用する。
 その他、理解を深めるために、下記の参考書を勧める。
 有斐閣発行の『基本民法 Ⅰ 総則・物権総論』『基本民法 Ⅱ 債権各論』
 『基本民法 Ⅲ 債権総論・担保物権』以上いずれも大村敦志著
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 毎回授業終了後の復習と授業の事前の予習を実行すること。
 この努力の蓄積が今後の法学部学生としての基礎力となることを
 十分認識すること。
 わからない点があるときは、あらゆる機会をとらえて遠慮なく
 担当教授に聞く習慣を身につけること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 民法を理解することは、法律学習得の基本中の基本であるから、あらゆる機会と手段を通して学習する努力を継続していただきたい。授業に常時出席することが最低限の要件であると自覚すること。
 少なくとも、授業に出席し予習復習を心掛けないと、単位の取得は不可能と理解すること。
 授業出席の際は、ノートを取るようにすること。最後の試験は論文式故平常授業時の学習習得が不可欠であることを肝に銘じること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション(シラバスの説明)
 民法とは、財産法とは、これから始めるにあたって(テキスト 第1講)
【第2回】
 民法を学習するに際してのいくつかの基本用語(テキスト 第2講)
【第3回】
 いくつかの基本用語 その2(テキスト 第2講)
【第4回】
 契約および法律行為について その1(テキスト 第5講)
【第5回】
 契約および法律行為について その2(テキスト 第5・6講)
【第6回】
 契約および法律行為について その3(テキスト 第6講)
【第7回】
 契約・法律行為の代理について(テキスト 第12講)
【第8回】
 表見代理と無権代理(テキスト 第13講)
【第9回】
 売買契約 その1(テキスト 第7講)
【第10回】
 売買契約 その2(テキスト 第8講)
【第11回】
 賃貸借契約 その1(テキスト 第9講)
【第12回】
 賃貸借契約 その2(テキスト 第10講)
【第13回】
 その他の契約(テキスト 第11講)
【第14回】
 民法概論Aの総括
【第15回】
 最終授業 まとめ・授業内試験(論文式)