Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
民事執行法A 中田 利通
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-0730-03

1. 授業の内容(Course Description)
 1 民事執行法の主な内容
   ① 民事執行法の仕組み
   ② 判決等に基づく、金銭債権回収のための財産の差押え・競売・債権差押など
   ③ 抵当権などの担保物権に基づく不動産競売
   ④ 賃貸借契約解除に伴う土地建物の明渡執行など
 2 民法・民事訴訟法・破産法との関係を学ぶことを重視している。
   ① 物権変動や債権譲渡の「対抗問題」「差押」、担保物権における「担保権の実行」「優先弁済権」、債権総論における「債権の効力」「債権者平等」など
   ② 民事訴訟法の重要なキーワードである判決の既判力、執行力など
   ③ 破産手続きと民事執行の相違など
 これらは、民事執行法を学ぶことで具体的に理解をすることできる。
 従って、民法(担保物権・債権総論)を深めたい、苦手を克服したい学生、民事訴訟法・破産法を学ぶ学生にとっても、有益である。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 強制執行の基本的な体系と種類、民事訴訟(判決)や債権総論との関係などの基礎を習得する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験(80%)、出席率受講態度(20%)の目安で総合して判定する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 配布するレジメと資料を基に講義をする。 
 参考文献:和田吉弘著・『基礎からわかる民事執行法・民事保全法』(弘文堂)
 参考文献:内田貴著『民法III - 債権総論・担保物権』(東京大学出版会)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 プリントを中心に復習しておくこと(欠席者にはメールなどで配信予定)
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業時は必ず六法も持参すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 授業の進め方、学習方法について
【第2回】
 民事執行法と民事訴訟法・民法との関係(1)
【第3回】
 民事執行法と民事訴訟法・民法との関係(2)
【第4回】
 強制執行の意義と種類(1)
【第5回】
 強制執行の意義と種類(2)
【第6回】
 債務名義(1)判決、和解調書、調停調書
        など
【第7回】
 債務名義(2)執行調書など
【第8回】
 執行文
【第9回】
 執行機関
【第10回】
 執行に対する異議・不服申立(1)
【第11回】
 執行に対する異議・不服申立(2)
【第12回】
 執行に対する異議・不服申立(3)
【第13回】
 まとめ(1)
【第14回】
 まとめ(2)
【第15回】
 総合演習