Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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不動産法A 足立 直哉
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-1908-01

1. 授業の内容(Course Description)
 不動産の取引を中心題材にします。不動産の取引には法律とりわけ民法等の理解が不可欠です。不動産の取引にはその当事者の法的問題から、意思表示そして物権変動に至るまで多くの論点があり、それらの基礎的理解が高まるよう講義をすすめる予定です。また、実体法と不動産登記法等を中心とした手続法との接点について、実例をあげながら講義をすすめます。特に不動産登記簿の解読法については必ず身につけてもらえれば幸いです。講義内容が机上の空論とならぬよう実社会での不動産取引などを例示し、法律の実務運用にも理解が及ぶよう学習していきましょう。
 法律を学ぶ者として、常に六法を開くということが身につくよう、授業には必ず六法(簡易なものでも結構です)を携帯して下さい。授業の中で、条文の解説の際には六法を使用します。
 また、不動産を取巻く各種資格試験にも有用な内容を目標とします。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 不動産の売買契約書や登記簿など、実社会において触れる可能性があるものについて、法的根拠・裏付けをもって解読できることが目標です。そこに至るための基礎的な法的考察力、また根拠となる条文を検索できるという手段を身につけて下さい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(出席)と考査によって総合評価します。特に出席状況については大きく評価します。考査は最終授業に行う予定ですが、六法及び直筆のノート等は持込み可とします。
 平常点(出席)重視ですが、考査未受験者は評価対象外とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:澤野順彦『不動産法の理論と実務』商事法務
 参考文献:近藤誠『不動産登記を見る・読むならこの1冊』自由国民社
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 予習は特に必要ありません。ただし、復習として、授業で確認した条文を必ずチェックするようにして下さい。条文は暗記する必要はありません。何がどこに規定されているかを理解することが重要です。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 前掲のとおり、授業には必ず六法を持参して下さい。授業では、必ず六法を開きます。授業を終えたあと、「法律と触れ合った」という実感が持てることを期待します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 導入。不動産法とは、民法とは、位置づけ
【第2回】
 不動産取引における当事者
【第3回】
 不動産取引における意思表示・物権変動①
【第4回】
 不動産取引における意思表示・物権変動②
【第5回】
 不動産売買における所有権の移転時期と二重譲渡①
【第6回】
 不動産売買における所有権の移転時期と二重譲渡②
【第7回】
 不動産売買における所有権の移転時期と二重譲渡③
【第8回】
 不動産の特定・種別
【第9回】
 実例:登記簿を読む①
【第10回】
 実例:登記簿を読む②
【第11回】
 実例:不動産売買契約書①
【第12回】
 実例:不動産売買契約書②
【第13回】
 実例:不動産売買契約書③
【第14回】
 総括
【第15回】
 考査