Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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法律学演習 II 桐山 正敏
選択  2単位
【法律】 11-1-1210-1951-08

1. 授業の内容(Course Description)
 本演習は、「知的財産法」、つまり特許法、商標法、著作権法等に関する事例研究を、判例研究の形で行うものである。
 知的財産法は、近年、著しく注目を浴びるようになってきているが、その具体的な問題事例は判例として世間に現れてくる。判例は、現実に当事者間の主張の対決を解決する中から生まれてくるが、問題の背景、その過程での議論を学ぶことにより、広い視野から議論する態度を身につけることともなる。
 この演習では諸君に事例を分担し、発表してもらい、できれば、賛否異なる視点から議論するという「ゲーム感覚」の「ディベート」方法を取り入れて進めていきたい。
 このやり方により、諸君の考え方を柔軟かつ論理的なものとすることに役立てたいと希望する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 身近な知的財産法に関する問題について、関心を持ち、その背景、議論に理解を深めること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、発表、議論への参加状況による。特に出席は必須であり、出席状況の悪い学生には単位を与えない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『著作権判例百選 〔第4版〕別冊ジュリスト(No.198)』および『商標・意匠・不正競争判例百選 別冊ジュリスト(No.188)』(有斐閣)
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 当該演習で予定されている判例については、必ず事前に一応の理解ができる程度に読んでおくこと。演習後、その場であった議論等について整理したノートを作っておくことが望ましい。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 必ず出席すること。割り当てられたテーマの発表をすること。ディベート方式を取り入れたいので、興味を持って議論に参加すること。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
 最初の講義日に、参加者と協議して取り上げるべきテーマを選定し、割当等を決めることとしたい。Ⅰでは特許法、Ⅱでは著作権法を中心に取り上げる。
 また、商標法・意匠法・不正競争防止法にかかわる判例も、いずれかで取り上げたい。テーマの選定に関しては、知的財産法を巡る様々な論点が取り上げられるよう判例を選びたい。
【第1回】
 講義の進め方と知的財産制度についての簡単なガイダンス
【第2回】~【第14回】
 参加者からの研究発表と議論・講評
【第15回】
 これまでに取り上げた判例を振り返ってのレポート作成