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授業の内容(Course Description) |
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夏目漱石の『こゝろ』(大正三年[1914]4~8月)を読みながら、近代の日本語について考える。漱石自筆の原稿、初出の朝日新聞、初版本、原稿のの全集本や文庫本等を比較しながら、日本語のさまざまな事象について見ていきたい。 芥川龍之介・川端康成作品に見られることばとの比較も行いたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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旧漢字、歴史的仮名遣いに慣れ、百年前の日本語がいかなるものであるかについての認識を深める。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席と発表による。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『こころ』(新潮文庫)380円。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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併せて、夏目漱石の『坊っちゃん』『吾輩は猫である』などにも目を通しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(電子)辞書を持ってくること。意見・質問を歓迎します。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 日本語の歴史についての概説 【第2回】 日本語史における近代語の位置 【第3回】 文語と口語 【第4回】 漱石の用字法 【第5回】 宛字と仮名遣い 【第6回】 漱石作品に見られる江戸語らしさ 【第7回】 葡訳語の影響 【第8回】 旧漢字と新漢字 【第9回】 旧仮名遣いと新仮名遣い 【第10回】 翻訳後の影響 【第11回】 可能表現 【第12回】 敬語表現 【第13回】 明治期の辞書 【第14回】 漱石の手紙 【第15回】 まとめ
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