Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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日本文化演習(日本語学) II 坂梨 隆三
選択必修  2単位
【日本文化】 11-1-1310-0240-10

1. 授業の内容(Course Description)
 夏目漱石の『こゝろ』(大正三年[1914]4~8月)を読みながら、近代の日本語について考える。漱石自筆の原稿、初出の朝日新聞、初版本、原稿のの全集本や文庫本等を比較しながら、日本語のさまざまな事象について見ていきたい。
 芥川龍之介・川端康成作品に見られることばとの比較も行いたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 旧漢字、歴史的仮名遣いに慣れ、百年前の日本語がいかなるものであるかについての認識を深める。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席と発表による。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『こころ』(新潮文庫)380円。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 併せて、夏目漱石の『坊っちゃん』『吾輩は猫である』などにも目を通しておくこと。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 (電子)辞書を持ってくること。意見・質問を歓迎します。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 日本語の歴史についての概説
【第2回】
 日本語史における近代語の位置
【第3回】
 文語と口語
【第4回】
 漱石の用字法
【第5回】
 宛字と仮名遣い
【第6回】
 漱石作品に見られる江戸語らしさ
【第7回】
 葡訳語の影響
【第8回】
 旧漢字と新漢字
【第9回】
 旧仮名遣いと新仮名遣い
【第10回】
 翻訳後の影響
【第11回】
 可能表現
【第12回】
 敬語表現
【第13回】
 明治期の辞書
【第14回】
 漱石の手紙
【第15回】
 まとめ