Web Syllabus(講義概要)

平成23年度

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日中関係史 II 森田 吉彦
選択  2単位
【日本文化】 11-1-1310-1609-04

1. 授業の内容(Course Description)
 「一衣帯水」「同文同種」などの語にもあるように、日本と中国とは隣国として切っても切り離せない関係にある。しかし、歴史を顧みれば、そこには両国の近しさよりむしろ隔たりの方が浮かびあがることも多い。日中関係は、どのような変遷をたどってきたのか。秋期の授業では、モンゴル帝国滅亡後の秩序の再編に始まって、西洋列強の東漸を経て今日に至る数百年間の両国関係をふりかえり、その歴史的構造を考察していきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日中関係の歴史的なあり方を理解し、説明できるようになる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 期末の試験による。さらに、平常点をボーナス加点する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは特に指定しない。参考文献は各回ごとに指示する。
5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)
 参考文献をよく読んで予習・復習すること。
6.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 IとII とで内容が繋がっているので、両方を続けて受講することが望ましい。
7.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 履修案内
【第2回】
 明朝と中華再興の夢
【第3回】
 倭寇とは何だったのか
【第4回】
 豊臣秀吉の衝撃
【第5回】
 日本乞師から華夷変態へ
【第6回】
 中華世界の崩壊
【第7回】
 日本の近代化と清朝の近代化
【第8回】
 日清戦争に見る日中関係の近代的構造
【第9回】
 日本のアジア主義と孫文
【第10回】
 国際連盟と国際共産主義運動の日中にとっての意味
【第11回】
 第二次世界大戦と国共内戦
【第12回】
 冷戦下の「中国問題」と「日本問題」
【第13回】
 「反覇権」問題と国交正常化
【第14回】
 日中関係はどこへ向かうのか
【第15回】
 まとめと期末試験